世界一ナ軍ソトの実際の価値は42億円!? 本来の年俸との差に米メディア「理にかなわない」
ゲリット・コール投手はヤンキースと9年総額3億2400万ドル(約354億円)の大型契約
アストロズをFAとなり、投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約354億円)でヤンキースと契約に合意したゲリット・コール投手。今オフもメジャーでは様々な大型契約が結ばれているが、本当の“価値”は一体どれほどなのか。米メディアは今季一番、年俸以上の価値を生み出した選手にナショナルズのファン・ソト外野手を挙げている。
今オフもコール、ストラスバーグら大物FA選手たちが超大型契約を結ぶメジャーリーグ。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は「大型契約が現在の球界について示すこと」と見出しを付け、これまで大型契約を結んできた選手たちを紹介。
エンゼルスのプホルス、タイガースのカブレラ、メッツのカノらが最盛期を終えても尚、高額な年俸をもらっている野球界の年俸システムを「理にかなわなくなってきている」と指摘。長期間拘束し大金をつぎ込む複数年契約について「このような正当化は失われつつある。球団は最盛期の終わりに近づいている選手に大金を使いたくない。そして、球団が大型契約をすると、近いうちに後悔することになると皆が言う」と伝えている。
一方で年俸以上の価値を生み出している選手を紹介。年俸57万8000ドル(約6300万円)で今季打率.282、34本塁打、110打点をマークしたナショナルズのソト外野手を「2019年最低の契約」と表現。ナショナルズ初の世界一に貢献したソトの本当の価値はファングラフスのWARを基に算出したもので3860万ドル(約42億円)だったことを言及。
選手としてのピークを過ぎることが予想される年齢まで結ぶ長期契約に疑問符を投げかけている。コールの大型契約も「ヤンキースが数年後に後悔する可能性が高いということは皆が話している」と指摘している。
(Full-Count編集部)