イチロー氏が“偉大な野球選手”100位に選出 米メディア特集「彼以上が99人…」
プレッシャーを跳ね返してタイトル独占「投手がどう投げようが関係なかった」
2001年のスプリングトレーニングでは、スイングの回数を数えることだけを任命された記者もいるほどの注目度。記事では「野球の歴史でこれほどまでにメディアの関心を集めたものは、これまでにいなかった」と紹介している。投手では野茂英雄氏がすでに“パイオニア”として活躍していたが「打者は投手とは違う。隠れる場所はない。オフの日もない。毎日、戦いが待っている…」と多大なプレッシャーがかかったと指摘している。
このような状況で、多くの人はメジャーに対応できるか疑問に思っており、「華奢」「彼は勝負にならない」「彼は時間が必要だよ。ここでのベースボールは全く別物だから」との意見がほとんどだったという。しかし、シーズンが始まるとヒットを量産。終わってみれば打率.350、242安打、56盗塁の大活躍で首位打者、盗塁王、新人王、MVPとタイトルを独占した。
最終的にメジャー通算3089安打、日米通算4367安打など数々の大記録を残したイチロー氏。「投手がどう投げようが関係なかった。野手がどこに居ようとも関係なかった。彼には何も関係なかった。彼はオープンスペースに様々な方法で打ち、一塁へのラインを走り抜け、送球に勝った」と活躍を振り返り、ちょうど100位での選出に「彼よりも上かもしれないプレーヤーが99人もいるなんて」と思うことだろうとしている。
MLBの長い歴史で堂々の100位に選出された理由は「どんな数字もこれ(イチロー氏の功績)を説明することは不可能である」こと。引退してもその功績はまだまだ色褪せないようだ。
(Full-Count編集部)