山口と契約合意のブルージェイズ 川崎、青木ら所属したカナダ唯一のMLB球団

2015年に22年ぶりの地区優勝、若返りを図って臨んだ今季は4位

 2009年までは大エース、ロイ・ハラデーが君臨したが優勝に縁はなかった。2015年にジョン・ギボンズ監督のもと22年ぶりの地区優勝。翌年もワイルドカードでポストシーズンに進出したがいずれもリーグ優勝シリーズで敗退した。

 昨年はシーズン半ばまで元阪神の呉昇桓がクローザーとして活躍した。

 監督が交代して多くの選手を放出した今季、打者ではクレイグ・ビジオの息子キャバン・ビジオ、ウラディミール・ゲレーロの息子のウラディミールジュニア、ダンテ・ビシェットの息子のボー・ビシェットと往年の名選手のジュニアを抜擢した。

 投手でも、トレント・ソーントン、ヤコブ・ワゲスパックと新人投手を先発で起用するなど、思い切った若返りを図っている。

 日本人選手はこれまで招待選手も含めて5人が在籍した。仲でもトロントの人々に親しまれたのは川崎宗則。ヒーローインタビューなどのパフォーマンスが大きな話題となった。

 ブルージェイズはレイズ同様、ヤンキース、レッドソックスという巨大戦力をそろえるチームと同一リーグであり、ペナントレースでは苦戦が続いているが、それだけに山口への期待は大きいだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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