山口俊の2年6億円は“低コスト低リスク” ブルージェイズへもたらすメリットは?
まずは若手投手たちと先発5番手争いへ「予備プランとして救援投手でも」
ポスティングシステムを利用して巨人からブルージェイズへの移籍が決まった山口俊投手。米メディア「ジ・アスレチック」は、この契約が今季ア・リーグ東地区4位に沈んだブルージェイズにもたらすメリットを伝えている。
はじめに記事で挙げられている大きなポイントは「比較的、低コスト低リスク」であること。契約内容が2年で年俸300万ドル(約3億3000万円)と高額ではないことから、「更に動くために金銭的に縛られることもない」と次なる補強につながるとしている。今季ナ・リーグ最優秀防御率でドジャースからFAの韓国人左腕・柳賢振投手にも興味を持っているとも伝えられている。
また、ブルージェイズは今季2桁勝利ゼロと先発投手に苦しんだ。巨人で15勝4敗、防御率2.91の好成績を残した山口がメジャーに適応することができれば「ローテーションの厚みに大きなメリットをもたらす可能性」があると指摘。さらに、DeNA時代にはブルペンでも活躍したことから「予備プランとして救援投手でも起用できる」と柔軟性もメリットに挙げている。
山口は、まずはスプリングトレーニングで若手投手たちと先発5番手を争う模様。昨季17先発で4勝も今季は故障で2先発に終わった25歳ライアン・ボルッキ投手、今季チーム最多29先発で同最多6勝の26歳トレント・ソーントン投手、昨季途中にストローマンとのトレードで加入した24歳のアンソニー・ケイ投手らがライバルとなりそうだ。
「様々な経験のある彼はブルージェイズに選択肢を与える」と高評価を得ている山口。どのような起用法になるのか注目だ。
(Full-Count編集部)