中日平田、DeNA神里、西武金子侑…データから最優秀守備賞を選出【外野手編】
左翼手部門の1位は西武・金子侑司
https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53582
左翼手部門は金子侑が受賞。7人のアナリスト全員が1位票を投じ、満票での選出となった。三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式において、同僚の秋山からその守備範囲を絶賛するコメントが報じられたが「1.02 FIELDING AWARDS」においてもその守備範囲でほかの左翼手を圧倒していた。
ただ金子侑は秋山が退団となった場合の中堅へのコンバートが濃厚とされている。かつては西川遥輝(日本ハム)も左翼手からコンバートされたが、より競争が激しい中堅に移り、他球団の外野手にどれほど守備で差をつけられるかは注目したいポイントだ。
指名打者制を採用していないセ・リーグにおいて、左翼手は守備には目を瞑り、打力重視で選手が起用される傾向が強い。そのせいか、今季含め4年間の1.02 FIELDING AWARDS受賞者は、すべてパ・リーグから選出されている(2016年:西川、2017年:ソフトバンク・中村、2018年:楽天・島内)。ただこのオフ、セ・リーグの左翼手ではアレックス・ゲレーロが巨人を退団。筒香はレイズへ、ウラディミール・バレンティンはソフトバンクへの移籍が決定している。顔ぶれが一新される来季は、左翼守備をリードする存在がセ・リーグに現れることもあるかもしれない。
(DELTA)
DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。