西川、大田、清宮、万波…来季期待の野手は? 2019年の日本ハム打線を振り返る

2年目の清宮は4番打者となるも… ファームの有望若手組にも注目

○躍動した新戦力、王柏融外野手と宇佐見真吾捕手

 台湾リーグで打率4割を記録した新助っ人、王は故障もあり88試合出場にとどまったものの、6月2日のオリックス戦では5打数5安打の活躍。来季こそは1年を通じて「大王」としての活躍に期待したい。シーズン途中で巨人から加入した宇佐見は、後半戦では清水優心捕手と交代でマスクを被る試合も見られた。ただ、打率.198、0本塁打9打点と期待された強打は発揮できず。来季は打撃も向上し、正捕手争いに名乗りを上げたいところだ。

○4番打者となった清宮幸太郎のプロ2年目、ファーム期待の若手たち

 来季も活躍が期待できる若手選手が多く在籍している。清宮幸太郎内野手は期待されたプロ入り2年目だったが、開幕前にまさかの骨折で大きく出遅れ、シーズンを通しても打率.204、7本塁打33打点と満足できる結果ではなかった。しかし中田の不在時には4番を任されるなど期待度の高さが伺える。同世代ではヤクルト村上宗隆内野手が目覚ましい活躍で新人王を獲得、清宮も負けてはいられない。

 同じく、今季活躍の兆しを見せたのが平沼翔太選手だ。自己最多の73試合に出場し、6月には月間打率.313をマーク。7月にはプロ初本塁打、9月には19試合に出場するなど順調にステップアップした。来季、三塁手は固定されていない状況ではあるが、台頭できるか。

 また来季の順位浮上には、新戦力の台頭も不可欠。ファームからは、89試合に出場して10本塁打を放った今井順之助内野手、若干19歳ながら90試合に出場し、イースタン・リーグ4位タイとなる14本塁打を放った万波中正外野手らに注目。万波はプロ初安打とはならなかったが、1軍の舞台も経験した。両選手の台頭がチームの日本一奪還に一役買うか。

 不本意な順位ながら、近藤や大田らリーグ全体で見ても出色の成績を残した選手がいることも事実。Aクラス復帰、そして2016年以来となるリーグ優勝のためには、こうした中軸を際立たせる打線が必要だ。キャンプ、オープン戦を通してアピールに成功した選手が、どこまで打線に厚みをもたせられるか期待したい。

【動画】あの名場面をもう1度…日本ハムの2019年シーズンハイライト

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