1億円突破の鷹・嘉弥真、印象深い阿部慎之助への死球「最後の投手になるんじゃないか…」

契約更改に臨んだソフトバンク・嘉弥真新也【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・嘉弥真新也【写真:藤浦一都】

MLBでは来季から“ワンポイント”禁止に「右打者を抑えているところも」

 ソフトバンクの嘉弥真新也投手が23日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円増の年俸1億1000万円でサインした。(金額は推定)

 嘉弥真は今季チーム3位タイの54試合に登板し、2勝2敗1セーブ19ホールド。今季の目標として掲げていた「3年連続50試合登板」をクリアし、3年連続日本一に貢献した。さらに秋のプレミア12では侍ジャパンの一員としても活躍した。

 1億円の大台突破に「僕がまさかこうなるとは思ってなかった。サイドスローに転向して3年。また来季もサイドで頑張ります」と笑顔を見せた嘉弥真。来季に向けて「今シーズンは自分ではあまり良くなかったと思っている。この経験を生かして来年は70試合に投げたい」とさらなる奮起を誓った。

 今年の印象に残った登板には、日本シリーズ最終戦での阿部慎之助との対決(結果は死球)を挙げた。「(阿部にとって)最後のピッチャーになるんじゃないかと思ってドキドキした。結局、最後にはならなかったんですけど、僕の人生の中では消えないと思います」と嘉弥真。「そのインパクトが強くてシーズン中のことはあまり覚えてない。ただ、沖縄で投げたことは覚えてます。ダメでしたけど(笑)」と報道陣を笑わせていた。

 メジャーリーグでは来年から“ワンポイント”禁止の新ルールが始まり、いずれNPBに波及する可能性もある。「そうなったらルールに従うだけ。監督にも右打者を抑えているところをしっかり見てもらって、イニング数も試合数も伸ばしたい」と、ワンポイントからの脱却を目指すつもりだ。

 また、東京五輪については「選ばれたらいいなとは思うが、簡単に出れるものじゃない。シーズン前半の成績が重要なので、しっかり頑張りたい」と、プレミア12に続く野球日本代表「侍ジャパン」選出にも意欲を見せていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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