有原、宮西…来季の期待は? 主力が離脱も防御率はリーグ3位、日本ハム2019年の投手たち

チーム待望の守護神が誕生! ルーキーたちの1年目は?

○秋吉亮投手、チーム待望の守護神が誕生

 昨季は9回の投手を固定できなかった日本ハムだが、今季はヤクルトからトレードで移籍した秋吉が守護神として定着。53試合で防御率2.96、25セーブ7ホールドを記録した。秋吉が50試合以上に登板するのは16年以来3年ぶり。5月は10試合に登板し、防御率0.84、7セーブの活躍。得点圏に走者を置いた状態での被打率は.204と、プレッシャーのかかる場面で粘り強い投球が目立った。

○新戦術ショートスターターから5イニングまで、加藤貴之投手が見せた対応力

 先発や中継ぎの枠にとらわれない投手の活躍も目立った。加藤はチーム2位の21試合に先発。平均3イニングを投げるショートスターターとしての役割を果たす一方で、好調時には5イニングを投げ切る試合も。5勝7敗と負け越したものの、多岐に渡る起用に応えてみせた。3年目・堀瑞輝投手も53試合に登板し、うち10試合に先発した。

○衝撃デビューの吉田輝星投手らルーキーたちの1年目

 今年活躍した選手に加え、来季に期待する若手投手を取り上げたい。ドラフト1位で入団した吉田輝は6月12日にプロ初登板。大きな注目を集める中で5回1失点と好投し、ドラフト制度導入後、史上19人目となるプロ初先発・初勝利を記録した。一方で、残る3試合で3敗を喫するなど“プロの洗礼”も浴びた。

 ドラフト3位で球団した生田目翼投手は即戦力としての期待が寄せられたが、4試合の登板にとどまるなどプロの壁に跳ね返された。しかしシーズン終盤にはファームで150キロを超える場面も増えるなど来季への期待も膨らむ。

 このように投手陣の役割に焦点を当ててみると、不本意なシーズン順位の一方、有原、宮西、救援陣ら好材料があり、期待の若手たちもまだまだ眠っている。Aクラス復帰に向け、これらの投手にチームを牽引してもらいたいところだ。

【動画】あの名場面をもう1度…日本ハムの2019年シーズンハイライト

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