種市&岩下ら若手成長! リーグVはエース石川がカギ? ロッテ19年投手陣

大車輪の活躍を見せた益田、東條らブルペン陣、16年ドラ1佐々木も1軍で活躍

 中継ぎ陣を引っ張ったのは、益田直也投手と東條大樹投手だ。抑えを務めた益田は60試合に登板し、防御率2.15、リーグ4位の27セーブを記録。特に7月以降は30試合に登板し自責点はわずか3と抜群の安定感を誇った。東條は今季は前年までを大きく上回る58試合に登板。対右打率は.228、得点圏被打率は.162とピンチにも強かった。9月に打ち込まれたことで防御率も3.78と成績は悪化。来季はリベンジを果たしたい。

 かつての守護神、西野勇士投手と2016年ドラフト1位右腕、佐々木千隼投手も1軍で活躍。西野は怪我に苦しみ、2017年はわずか5登板。昨季も14試合で防御率6.19と結果を残せていなかった。しかし今季は開幕1軍に名を連ね、5月9日西武戦で3年ぶりにセーブを記録。8月5日の楽天戦では先発として674日ぶりの勝利を収め、シーズン終盤には完封勝利も挙げた。来季のフル回転にも期待せずにはいられない。

 佐々木も昨季は怪我に苦しみ1軍登板なしに終わったが、今季は7月9日日本ハム戦で初登板を果たすと、7回1失点で2年ぶりの白星を掴んだ。その後も先発として登板を続け、7試合で2勝1敗、防御率2.53と結果を残した。

 一方で波に乗り切れなかった選手も。二木康太投手は2016年に7勝を挙げ、ブレイクが期待されていたものの、2桁勝利には毎年届かず、今季も7勝10敗、防御率も4.41と支配力に欠けた。Aクラス入りをかけて臨んだ西武との今季最終戦では2回を持たず5失点KOと悔しさを残した。その他にも、石川歩投手、ボルシンガー投手らが先発の柱として期待されるも、ローテーションを守れず。ボルシンガーは昨季13勝2敗から今季4勝6敗へと大きく成績を下げた。

 若手投手が台頭する一方、長年チームを支えてきた選手たちが力を発揮できなかった今季。上り調子のフレッシュな面々に中堅、ベテランの本来の力が加われば、さらなる飛躍が見込めるだろう。井口資仁監督も来季で勝負の3年目。ポテンシャル豊かなロッテが、真価を問われる1年を迎えることになる。

【動画】千葉ロッテマリーンズ2019:前編 多くの若手が台頭し着実に力を付けた投手陣を振り返る

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY