リーグV2も最悪防御率…来季はドラ1松本航、野田ら若手台頭に期待…西武19年投手陣

中継ぎ・平井は異次元の81試合登板とフル回転した

 救援陣ではまず平井克典投手を挙げなくてはならない。「70試合登板」を目標に掲げた今季は、リード時、ビハインド時問わずにマウンドに上がり、フル回転。その奮投ぶりは鬼気迫るものがあった。終わってみれば、パ・リーグ史上初となる80試合登板の大台に乗り、リーグ最多登板記録を大きく更新する81登板を果たした。素晴らしい救援投手が名を連ねるパ・リーグではあるが、ただ一人「異次元」に足を踏み入れた。

 今季は開幕から代名詞の切れ味抜群のスライダーに加え、フォークを織り交ぜたことで投球の幅が拡大。1イニング当たりに出した走者の数は1.32人と完璧に抑えるタイプではなく、走者を得点圏に背負う場面もあったが、驚異的な胆力で切り抜けた。全81登板のうち、疲労も蓄積するであろう8月に3連投を1回、4連投を1回の奮投ぶりを見せたが、その影響もあり、シーズン終盤には失点する場面も目立った。平井が本来の力を維持するためには、ともに救援陣の両輪となってくれるような中継ぎ投手が必要だろう。

 その候補としてまず考えられるのが、プロ2年目の平良海馬投手だ。7月8日に1軍登録されると、シーズン終了まで1軍に帯同し、26試合で防御率3.38の成績を残し、終盤には平井、増田達至投手とともに勝利の方程式を確立させた。150キロを軽く超える剛速球と、球速差の少ないカットボールを武器にする救援陣の希望の星だ。

 投手陣の信頼を勝ち取るターニングポイントになったのは8月24日の楽天戦だろう。7回表、先発・高橋光がピンチを背負い降板し、2番手の小川龍也投手も楽天打線を食い止められず2死満塁に。3番手でマウンドに上がった平良投手を迎えるのは元主将・浅村栄斗内野手。絶体絶命に見えたが、平良は初球でいきなり155キロを計測すると、以降も投じる直球全てが155キロを超えるなど覚醒。145キロのカットボールを挟み、最後は内角155キロの直球で空振り三振にねじ伏せた。その3日後、8月27日には球団記録タイの158キロを計測することになる。

 投手陣の最後に挙げるのは守護神の増田達至投手。昨季は自己ワーストの防御率5.17に終わり、今季は復活を誓ったシーズンだった。終わってみればチーム2位の65試合に登板し、自己最多の30セーブを挙げ、防御率も1.81と抜群の安定感を見せた。

走者すら許さない…増田は抜群の安定感で守護神に返り咲き

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