シーズン60発バレンティンに日韓386S林昌勇…ヤクルトの2010年代を牽引した助っ人たち
2015年Vに貢献したオンドルセクは翌年に首脳陣批判が発端となり退団
○オーランド・ロマン投手
2011年に台湾プロ野球(CPBL)兄弟で最多勝と最多奪三振を獲得。2012年に加入すると先発、中継ぎを器用にこなし、4年間で18勝22敗、6セーブ27ホールド、防御率3.00と活躍。2015年には優勝を決めた試合の勝利投手となった。今年11月に行われた「プレミア12」にはプエルトリコ代表として出場し、日本戦でも登板。現在参加しているプエルトリコのウインターリーグではロッテの安田尚憲内野手、岡大海外野手、山本大貴投手と同僚だ。
○ラスティングス・ミレッジ外野手
ナショナルズ時代の2008年には外野のレギュラーとして打率.268、14本塁打、24盗塁をマークした実績を持つ。2012年に加入すると、1年目はリードオフマンとして打率.300、21本塁打、65打点と大活躍。しかし、2年目の8月に左足首の靭帯を断裂する重症を負ってシーズンエンド。2013、14年も故障離脱が多く、4年で退団となった。2017年には米独立リーグでもプレーした。
○ローガン・オンドルセク投手
2010年からメジャーで5年連続40試合以上に登板した実績を引っさげて、2015年にレッズから加入。1年目から72試合に登板し、33ホールド、防御率2.05の成績で最優秀中継ぎを獲得も、2年目の2016年には真中満監督ら首脳陣に暴言を吐くなどして自宅謹慎処分に。球団に謝罪して処分は解除されたが、そのまま帰国して退団となった。直後にオリオールズに加入してメジャー復帰を果たし、今季はナショナルズ傘下マイナーでプレーした。
○デビッド・ブキャナン投手
2014年にフィリーズで新人ながら20先発し、6勝8敗、防御率3.75の成績を残した実績を持つ。2017年に加入すると、1年目から25先発し6勝13敗、防御率3.66の成績で、チーム唯一の規定投球回に到達。昨季は開幕投手も務めて28試合で10勝11敗、防御率4.03だったが、今季は故障に影響で4勝止まり。8月には3勝を挙げて月間MVPと巻き返したが、オフの保留者名簿から外れて自由契約となった。
2010年代は2011年に加入したバレンティンの活躍が光る10年間となった。また、韓国代表の林昌勇、ジェフン、プエルトリコ代表のロマン、カナダ代表のラルー、オーストラリア代表のデニング、ドミニカ代表のペレス、ベネズエラ代表のリベロと各国の代表で国際大会に出場している助っ人が多いのも特徴だ。
来季に向けてはマクガフ、スアレスが残留。2015年リーグ優勝決定シリーズMVPの大物助っ人アルシデス・エスコバー内野手を獲得した。さらにメジャーでの先発経験の多いイノーアとクックとの契約にも成功。バレンティンの穴を埋められるのかどうかに注目だ。
(Full-Count編集部)