ダルビッシュ、トレードなら“4年88億円”以上? 米経済誌「驚くほど低い」
ダルビッシュは来季以降、4年総額約88億円の契約が残っている
カブスは今季ナ・リーグ中地区で84勝78敗の3位に終わり、プレーオフ進出を逃した。米経済誌「フォーブス」は、カブスの再建策についてレポート。選択肢の一つとして年俸の低い若い選手中心のチーム作りを提案し、ダルビッシュ有投手についてもトレードに出す価値があると指摘している。
記事はチームの中心であるクリス・ブライアント内野手をトレードするのであれば、フロントは来季ワールドシリーズを目指すチームを作ろうとしておらず、それならば再建に入った方がいいと言及。ブライアントを交換トレードで放出して若手のプロスペクトを2、3人獲得したとしても2021年に向けて強豪チームを作ることには問題があると指摘している。
記事は次にダルビッシュに言及。「今季は復活のシーズンとなり、後半戦は81回2/3を投げて防御率2.76、118奪三振とした」とした上で「ダルビッシュは来年8月に34歳になる。2021年には6年1億2600万ドル(約137億9000万円)の契約の後半に入る。ダルビッシュはそれでも高いレベルで投げているかもしれないが、厳しいギャンブルとなる」と、年齢的に下り坂に入ることを危惧している。
そして、記事はチーム再建策について言及。「もしカブスが補強をせず、来季ワールドシリーズを目指すチームを作ろうとしないのであれば、正しい動きはブライアントをトレードするだけではないだろう」と説明。「特に今オフの先発投手の契約を考えれば、ダルビッシュには十分なトレードの価値がある。4年約8000万ドル(約87億5600万円)の契約が残っているが、彼ほどの能力の先発投手としては、市場価値よりも驚くほど低い」と指摘した。
記事は、バエスらの若手1、2人と契約延長し、ダルビッシュ、キンタナ、キンブレル、コントレラス、リゾら、それ以外はプロスペクトと交換して、年俸の低い若いチームを作ることを選択肢の一つとして提案している。
記事はまた、カブスのオフのプランとして「再建は2番目の選択肢であるべきである」とし、「チーム最高の選手(ブライアント)をプロスペクトと交換せずに、現在のチームを向上させる方法を見つけることがもちろん1番目の選択肢であるべきである」と解説。その一方で「その中間にしようとすると、さらにパッとしない状況になるだけである」とも伝えた。
来季優勝を目指す態勢作りをするのなら現有戦力は必要。しかし、将来を見据えた若手中心のチーム作りをするのならば、市場価値より低い条件であと4年の契約を残すダルビッシュはトレードに出す価値が十分ある、と記事は指摘している。
(Full-Count編集部)