リーグ連覇達成、森MVP、松坂復帰、日没コールドも… 西武の2019年10大ニュース
松坂大輔が復帰、ライオンズのユニホーム姿が再び見られる
○ニール、日本愛
11連勝を含む12勝でチームの救世主となったニール。登板前日にはお立ち台で披露する日本語を報道陣から習い、「ファンの皆さん、アイシテル」「ゲンダ、トノサキ、タマラン!」と絶叫しスタンドを沸かせた。休日は温泉施設に足しげく通って疲れを癒したナイスガイ。来季から2年契約を結んでおり、「日本の生活はホームだし、故郷のようだよ。次に来日するまでに日本語をもっと勉強しないとね」と笑顔で離日。来季も日本愛を炸裂させる。
○20年ぶり日没コールド
8月28日の釧路市民球場は曇天だった。午後1時1分から始まった日本ハム戦は、中盤まで両軍合わせて17得点を奪いあう乱打戦となった。しかし、釧路市民球場にはナイター設備がなく、試合が進むにつれて選手が打球を見失うなど試合進行が困難な状況に。結局、8回表の西武の攻撃中に審判団がコールドを宣言し、西武が10-8で逃げ切った形になった。日没によるコールドは20年ぶりの珍事。
○平良、グローブを忘れる
試合中にも関わらず、なぜかベンチから走って球場裏のロッカーに慌てて帰った投手がいた。2年目の平良海馬だった。この日ベンチ入りしていた平良は、出番が近づき投球練習を開始。しかし、グローブがどこにもない。グローブをロッカーに忘れてきたことに気づいた平良は慌てて三塁側のブルペンから走ってダグアウトに戻り、そこから約100段の階段を上ってロッカーに。グローブを抱えて階段を駆け下り、ブルペンに走って戻ったマイペース右腕。「将来はクローザーをやりたい」と話す強心臓っぷりをこんなところでも発揮していた。
○平成の怪物、戻る
14年ぶりに西武に復帰することが決まった松坂大輔。入団会見では「最後はここ(西武)なのかな」と話し、西武のユニホームで現役生活を全うする考えを明かした。直球で押す投球スタイルから、ボールを動かして打者を打ち取るスタイルにモデルチェンジ。新たに背番号「16」をつけた“平成の怪物”が、その雄姿を再びファンの前で披露する。
(安藤かなみ / Kanami Ando)