平石監督が退任→鷹コーチに、積極補強で石井GMが剛腕発揮… 2019年の楽天10大ニュースは?

チームを支えた“楽天の顔”嶋が自由契約でヤクルト移籍

○ドラフト1位ルーキー辰己涼介外野手が1軍で124試合に出場

 プロ入り1年目の今季は開幕1軍入りを果たし、3月30日のロッテ戦で守備からプロ初出場。さらに翌日には「9番・右翼」でスタメン出場、プロ初安打、初打点も放った。さらに9月3日のソフトバンク戦ではドラフト7位ルーキー小郷裕哉外野手と2者連続本塁打も。今季通算では124試合で打率.229、4本塁打、25本塁打をマークした。

○銀次が球団生え抜き初の1000安打、島内全打順本塁打、ウィーラー100号、ブラッシュがパ通算5万号…球団記録ラッシュ

 12球団で歴史が一番浅いとはいえ、様々な球団記録や珍しい記録が生まれた。銀次がプロ14年目で球団生え抜き初の1000安打到達。島内は4月20日のオリックス戦で自身初となる4番アーチを放ち、全打順本塁打を記録。ウィーラーは6月18日の阪神戦で球団外国人初の通算100号。新外国人のブラッシュも大当たりで、今季128試合に出場し、リーグ3位タイの33本塁打をマーク。パ・リーグ通算5万号となるメモリアルアーチを放った。

○本拠地をキャッシュレス球場化、売り子も「QRコード決済」

 本拠地の楽天生命パーク宮城について、プロ野球では世界初となる「決済完全キャッシュレス化」を今季開幕から開始した。スタジアム内のチケット、飲食グッズなどの販売において現金決済を取りやめ、楽天グループの各種決済サービスや、クレジットカード、デビットカードによるキャッシュレス決済のみを扱った。昨季は約70%が現金決済だったといい、大規模な転換となった。

○則本昂大投手が開幕前に契約結び直し、7年の大型契約

 3年契約の最終年であった今季開幕前に球団と話し合い、2025年までの7年契約を結んだ。これまでの契約を白紙にして、シーズン開幕前に結び直すのはNPBでは異例。また7年という長期契約もNPBでは例が少ない。しかし、今季は手術の影響で前半戦は登板できず。7月から12試合に登板して5勝5敗、防御率2.78の成績に留まった。契約や移籍、人事など含め、石井一久GMの手腕にオフは注目が集まった。

○嶋基宏捕手の退団

 2007年に楽天に入団し、2013年のリーグ優勝に貢献するなど長く正捕手としてチームを引っ張る存在だったが、今季はわずか57試合で打率.209、3本塁打15打点に止まった。出場機会を求めて今オフに自由契約となり、ヤクルトへの移籍が決まった。元楽天監督の野村克也氏の愛のある説教、田中将大投手との名バッテリー、2011年東日本大震災後の慈善試合の前では「見せましょう、野球の底力を」という言葉は地元ファンの心に今も残っている。

(Full-Count編集部)

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