平石監督が退任→鷹コーチに、積極補強で石井GMが剛腕発揮… 2019年の楽天10大ニュースは?

(左から)鈴木大地、平石洋介前監督、浅村栄斗【写真:高橋昌江、荒川祐史】
(左から)鈴木大地、平石洋介前監督、浅村栄斗【写真:高橋昌江、荒川祐史】

則本が7年の大型契約を締結、シーズン前に組みなおしの異例づくしに

 今季は3位に入りクライマックス・シリーズ(CS)も戦うなど、来季に向けた光の見えた1年になった。ただ、オフには監督人事や選手の加入、退団など目まぐるしくニュースが流れた。また業界初の施策を行うなど新たな試みも。そんな楽天の2019年10大ニュースを振り返る。

○平石洋介元監督が退団&三木肇監督就任

 就任1年目でチームを3位、2年ぶりのAクラスに導いた平石監督だったが、10月11日には球団から監督としての契約を結ばない旨を通告された。用意された2軍統括のポストも固辞して退団となった。8点差を逆転する試合や若手を積極的に起用、育成しながら、ファンを魅了する戦いを繰り広げた。後任には三木2軍監督が昇格。平石氏はソフトバンクの1軍打撃兼野手総合コーチに就任した。

○松井裕樹投手が最多セーブに

 昨季53試合に救援登板するも、防御率3.65、5セーブ11ホールドと数字を残せていなかった松井。しかし、今季は本来の姿を取り戻して68試合に登板し、防御率1.94、38セーブを挙げて自身初の最多セーブに輝いた。

○美馬学投手が8回まで完全投球、オフにはFAで退団

 美馬は今季25試合に登板し、2完投含む8勝5敗、防御率4.01の成績だった。7月19日のソフトバンク戦では8回までパーフェクトピッチングを披露。9回に先頭打者に四球を与えて、完全試合が消え、ヒットも打たれて快挙は逃した。今オフにはFA権を行使してロッテに移籍となった。

○鈴木大地内野手、涌井秀章投手、酒居知史投手を獲得

 ロッテからFA権を行使した鈴木を獲得。今季まで8シーズンで通算1061試合出場、打率.274、54本塁打、384打点の成績を残してきた。また、美馬の人的補償として2016年ドラフト2位の酒居知史投手を獲得。ロッテからは金銭トレードで涌井秀章投手も獲得し、このオフ、ロッテと楽天の間だけで7選手が動いた。

○FA加入の浅村栄斗内野手がチームトップタイ33本塁打

 今季FAで西武から加入した浅村はチームトップ、リーグ3位タイの33本塁打を放つ活躍。クライマックスシリーズの1stステージでは3試合連続4本塁打と暴れた。しかし、リーグワーストの162三振も喫した。オフには淡輪ゆきさんとの結婚を発表し、披露宴を行った。

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