ドラ1近本が大活躍、功労者・鳥谷の退団、メッセ引退…2019年阪神10大ニュース
阪神一筋16年の鳥谷が退団し現役続行を希望
○ジョンソン、岩崎優、島本浩也の防御率1点台ブルペン陣
“投手王国”の阪神とはいえ、今年の中継ぎはすごかった。岩崎優は48試合53回2/3を投げ、防御率1.01と抜群の安定感を見せ、島本はプロ入り9年目で最多の63試合59回1/3を投げ防御率1.67。また今季加入したジョンソンは58試合58回2/3を投げて防御率1.38と活躍したが、来季はパドレスでプレーすることになった。
○梅野隆太郎のサイクル安打&生え抜き捕手初の1億円到達
今季の梅野は攻守ですごかった。4月9日のDeNA戦(甲子園)で、史上69人目、通算74回目のサイクル安打を達成。捕手では梅野が4例目だった。今季通算打率.266、9本塁打59打点、115安打はいずれもキャリアハイで、NPB記録の123捕殺も記録。2年連続のゴールデングラブ賞を受賞し、来季契約は生え抜き捕手初の1億円に到達した。
○生え抜きの功労者、鳥谷敬が構想外
16年間、阪神一筋だった鳥谷は5年契約の最終年となる今季、球団から“引退勧告”を受けたことを受け、現役続行を希望して退団となり、ファンに衝撃を与えた。歴代4位の連続667試合フルイニング出場、連続1939試合出場などの記録に加え、史上15人目の1000四球、5度のゴールデングラブ賞を受賞した安定した守備など阪神のみならず球界を代表する選手だったが、今季は自身最少の74試合出場にとどまり、打率.207と低迷した。
○メッセンジャー、高橋聡文、横田慎太郎が現役引退
メッセンジャーは2010年に阪神入りし、通算98勝を挙げた。2014年には自身最多の13勝(10敗)で最多勝、226奪三振で最多奪三振と活躍したが、今季は14試合登板で3勝7敗に留まった。高橋聡は2016年に阪神に移籍し、17年には61試合登板で20ホールド、防御率1.70と活躍したが今季はわずか1試合登板。横田は2016年に1軍デビュー、期待の2017年に脳腫瘍を患い、治療を経て育成契約となっていた。1軍復帰を目指していたが叶わず、現役引退となった。
○6連勝で3位滑り込み、CS1stステージ突破
9月に5位まで落ち込んだ阪神は、一時は自力CS進出の可能性も失った。しかし広島が最終戦に敗戦したことで可能性が復活。3位に入るには残り3戦を全勝という厳しい条件の中で6連勝で勝ち抜き、CS進出を決めた。1stステージのDeNAにも白星発進し、2勝1敗でファイナルステージに進出とシーズン終盤に粘りを見せた。
(Full-Count編集部)