年越しとともに忘れたい? 1試合で帰国のMLB最多勝右腕ら、2010年代外れ助っ人【パ編】
06年最多勝の鷹ペニーは1試合で帰国、最速165キロ右腕のオリ・コーディエは制球難
2019年もあと数時間で終わり、2020年が幕を開ける。今オフ、プロ野球界ではオリックスがアダム・ジョーンズ外野手、巨人がヘラルド・パーラ外野手、ソフトバンクがマット・ムーア投手と契約するなど、大物助っ人の来日が続々と決定。来季に向けて、大きな注目となっている。
過去にもメジャー実績のある大物助っ人はいた。その中で期待通りの成績を残した選手もいれば、散々な結果に終わった選手も。そこでここでは、各球団の2010年代の助っ人で、大きな期待を集めながらも残念ながら“期待ハズレ”に終わった選手を振り返ってみる。今回はパ・リーグ編だ。
○西武
アンディ・バンヘッケン投手
MLBでの実績は乏しいものの、韓国プロ野球(KBO)ネクセンで2014年に20勝、在籍4年間で4年連続2桁勝利の58勝を挙げ、2016年に大きな期待を寄せられて西武に加入した。しかし、10試合に先発して1勝もできず。0勝4敗、防御率6.31と散々な結果に終わり、7月に契約解除となった。その後、すぐにネクセンに復帰すると後半戦だけで7勝と活躍した。また、2015年に2勝に終わったルブランは2018年にはマリナーズで先発として9勝を挙げた。
○ソフトバンク
ブラッド・ペニー投手
ドジャース時代の2006年に16勝を挙げて最多勝に輝くなど、2年連続2桁勝利、通算119勝の実績を引っ提げて2012年に鳴り物入りで加入。だが、初先発となった楽天戦で4回途中6失点でKOされると、右肩の痛みを訴えて登録抹消。精密検査では異常は見当たらなかったが、わずか1試合の登板で退団となった。退団からわずか10日後にジャイアンツと契約し、その年にメジャーで22試合に登板した。ソフトバンクは翌2013年にもメジャー通算108勝のパディーヤを獲得したが、3勝とこちらも期待外れに終わった。
○楽天
ケビン・ユーキリス内野手
レッドソックス時代の2008年に打率.312、29本塁打、115打点をマークするなど、メジャー通算1061試合出場、1053安打、150本塁打、618打点の成績を残した超大物。2014年に鳴り物入りで加入したが、5月上旬に左足底筋腱炎の再検査と治療のため帰国し、わずか21試合、1本塁打に終わり、現役引退した。楽天はサンチェス、ゴームズと大物野手を次々と獲得したが、ジョーンズ、マギーのような活躍はできず、期待外れに終わった。
○ロッテ
ケニス・バルガス内野手
メジャー通算4年で236試合、35本塁打の実績を持ち、2017年WBCではプエルトリコ代表として準優勝も経験した。2019年に新加入すると、オープン戦で巨人の菅野から特大弾を放つなど期待されたが、35試合で打率.179、1本塁打、6打点。「ガンバルガス」のキャッチフレーズでファンに愛されたが、結果は伴わなかった。2010年代のロッテはバルガスを筆頭にナバーロ、パラデス、ダフィー、サントス、シェッパーズ、ドミンゲスと期待された助っ人がことごとく外れた。
○日本ハム
オズワルド・アルシア外野手
2014年にツインズで2年連続2桁本塁打となる20本塁打を放つなど、メジャー通算44本塁打の実績を持って2018年に日本ハムに加入した。26歳と若かったことからも期待されたが、89試合の出場で打率.222、14本塁打、43打点とふるわなかった。2015年に加入したハーミッダは元米ドラフト1巡目選手。だが、50試合で打率.211、1本塁打、18打点と不発に終わった。
○オリックス
エリック・コーディエ投手
最速165キロ右腕の触れ込みで加入し、オープン戦は5試合無失点と好投。守護神候補として期待されたが、西武との開幕戦の9回に逆転を許してサヨナラ負けを招くと、6月には2軍落ち。13試合の登板で14奪三振、15四球と制球難が際立った。また、2014年にはメジャー通算1057安打のベタンコートも14試合の出場で打率.141、0本塁打、4打点と期待外れに終わっている。
(Full-Count編集部)