【新春企画】ロッテ井口監督独占インタ・後編 佐々木朗希は焦らず育成「何十年に1人の逸材」

今季は若手を積極起用でチームに刺激 「中村、井上も悪かったら外します」

――2020年、投打でキーになりそうな選手は?

「キーですか? 野手で言えば、2018年に頑張ったけれど去年はなかなか上に行けなかった中村(奨吾)、井上(晴哉)あたりでしょうね。荻野(貴司)も去年ようやく1年を通じて出場できたので、今年はペースを掴んでやることができると思いますし。あとは安田ですかね。ピッチャーは種市(篤暉)、岩下(大輝)、小島(和哉)といった、1軍で投げ始めて2年目の選手が、どれだけ去年で満足しているのか、それ以上を目指してやるのか。そういうところじゃないですかね」

――若手投手、特に先発投手陣に期待が持てる。

「今、左だったら小島と中村(稔弥)が同級生でお互いにライバル心がメラメラしているし、種市と岩下も右の先発同士でメラメラしている。そういう意味では、同じ年代でライバルがいるのが大きいかもしれません。同年代の中継ぎには東妻(勇輔)がいたり」

――捕手も同世代が揃っている。

「そうですね。田村(龍弘)ももう少し頑張らなくちゃいけないと思うし、そこに去年は柿沼(友哉)が出てきて、かなりマスク被って頑張ってくれました。柿沼はキャッチャーらしいキャッチャーで、去年一番伸びたんじゃないですかね。本当にピッチャーを引っ張っていってくれる姿が見られる。そこに今年はドラ2の佐藤(都志也)が入ってどうなるか。彼はバッティングもいいですから、ちょっと違ったタイプで楽しみです」

――チーム内でのいい競争が生まれている。

「チーム内の競争が激しくなることが一番大事。去年は清田(育宏)が代打スタートで、(鈴木)大地もわざと開幕スタメンから外しました。打率.260でずっとレギュラーでいるんじゃなくて、僕は3割打ってほしかった。そういう思いを込めました。清田にもわざと刺激を与えたら、ずっと大事な場面で集中力を持って頑張ってくれた。僕は常に現状に満足せずに上を目指してほしいという思いがあるので、当然今年、中村だったり井上だったりも悪かったら外します。常に試合に出られると思ったら、野球界では大間違い。当然、良くなければレアードでもマーティンでも外します。僕は勝つためにしか采配しないので」

――そういう監督の姿勢はチームに伝わっている。

「はい。今年はさらに勝負の年なんで、井上やレアードでも場合によってはバントもありますよ。チームの勝利のためにはね」

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