ロッテ佐々木朗、東北出身の先輩・成田の隣室に 寮長「たまたま隣が空いたので」
寮には井口監督の著書、筋肉のしくみ・働きを解説した図鑑を持参した
ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(大船渡高)が8日、さいたま市のマリーンズ寮に入寮した。部屋は同じ東北出身で4年先輩になる成田翔投手のお隣「201号室」に決定。高校のチームメートから寄せ書きされた大船渡高のユニホームと井口資仁監督の著書などを持参した。
大勢の報道陣が集まる中で入寮した佐々木朗は、一礼して田村次夫寮長に挨拶。「ひとり暮らしは初めてで不安はありますが、思う存分野球ができる楽しみもあります」と心境を明かした。持参したユニホームは、高校時代に使用していたものを家族が本人に内緒でチームメートに渡し、この朝に寄せ書きされた状態でプレゼントされたという。
さらに井口監督の著書『変わろう。』を持ち込み、本格始動を前に指揮官の考え方を頭に叩き込む。もう1冊持ち込んだ『プロが教える筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト図鑑』では体の使い方も勉強するつもりだ。夏の甲子園出場を懸けた岩手県大会決勝を登板回避、U-18ワールドカップでも右手中指のマメの影響で1イニングを投げただけだった。不安視される耐久性を備えていこうという考えのようだ。
また、大型ルーキーの部屋番号に注目が集まるのが恒例だが、佐々木朗の「201」には大きな意味はないという。田村寮長は「たまたま(成田の)隣が空いたので。じゃあ入れようと。本当にそれだけの理由です」と説明。大きすぎる期待はかけず「寒暖差がありますから、まずは風邪を引かないように」と温かく見守っていく方向だ。
部屋の広さは8~9畳ほど。“令和の怪物”が「201号室」からどんな世界に羽ばたいていくのか注目だ。
(工藤慶大 / Keita Kudo)