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元西武ビール売り子、メキシコWLでも奮闘中 「思い切って日本を飛び出しました」

メキシコで行われている野球のウインターリーグ「リーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ」に携わっている2人の日本人がいる。1人は、チャロス・デ・ハリスコの本拠地球場でドリンクの売り子を務める織笠美里さんだ。異国の地でメキシコ人に混じって野球界で働いている織笠さんの仕事に迫った。

メキシコの球場でスポーツドリンクを販売する織笠美里さん【写真提供:メキシコ大塚製薬】
メキシコの球場でスポーツドリンクを販売する織笠美里さん【写真提供:メキシコ大塚製薬】

織笠美里さんは早大時代に西武本拠地でビールの売り子を4年間務める 

 メキシコで行われている野球のウインターリーグ「リーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ」に携わっている2人の日本人がいる。1人は、チャロス・デ・ハリスコの本拠地球場でドリンクの売り子を務める織笠美里さんだ。異国の地でメキシコ人に混じって野球界で働いている織笠さんの仕事に迫った。

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 メキシコ第2の都市グアダラハラに住む織笠さんは、平日は現地の日系企業に勤めながら、今季から週末は地元球団チャロス・デ・ハリスコの本拠地でポカリスエットの売り子としても働いている。同球場で働く売り子の中で唯一の日本人。今季からチャロス・デ・ハリスコスタジアムに同商品の看板を出した大塚製薬が球場内でもドリンクを販売することを耳にし、自ら同社の現地法人に売り込んで、採用が決まったという。

「野球が好きで、球場の雰囲気も好きだったので、日本でも大学時代に西武の本拠地、メットライフドームでビールの売り子を4年間していたんです。メキシコに来てからもチャロスの試合をよく見に来ていて、海外でもチャンスがあればやってみたいなとずっと思っていました。平日勤務する職場の方たちも理解を示して下さって、売り子もできることになりました」

 北海道出身の織笠さんは大学進学の際に上京。通っていた早稲田大学人間科学部のキャンパスに近い、同じ埼玉県所沢市内に西武の本拠地があったことから、大学時代は13年から16年まで4年間、同球場でアサヒビールの売り子をしていた。そして今回、メキシコで3年ぶりに売り子の仕事に復帰した。

 日本の球場ではビールを売っていたが、メキシコで売っているのはスポーツドリンク。ウインターリーグは10月から翌年1月までの開催で、しかもグアダラハラは標高約1500メートルで夜は寒く「常にオープン戦の時期くらいの気温」だという。日本の商品のため、商品の知名度もメキシコではまだまだ低い。そんな中で日本の夏のビールように 次々と売り上げを伸ばしていくことは難しいが、ファンとの会話や球場の雰囲気も含め、売り子の仕事を楽しんでいるという。

「チャロスのファンはシーズンチケットを持っている方の割合が日本よりも多いので、常連の方たちがよく買ってくれています。常連客はネット裏だけでなく、2階席にもいるので、お客さんがそれぞれどこに座っているかを把握して、顔も覚えるようにしています。日本のファンの方はビールを買う方しか話しかけてこないんですが、メキシコのファンの方は買う気がなくても興味本意で話しかけてくるんです。商品を見て『それは何なの?』と聞かれることもあれば、外国人である私自身に興味を持って『どこから来たの?』って話しかけられることもあります。水だと思われて声を掛けられることもあり、その時はどういう商品かを説明しています。スペイン語で接客をするのは難しいですが、新鮮でもありますね。仕事中はなかなか細かく試合を見ることはできないですが、本塁打が出たら球場の雰囲気が一気に変わるので、やっていて楽しいです」

 メキシコでは生ビールが浸透しておらず、球場でもビールを瓶からカップに移し替えて売っていることから、力仕事の重労働になるため、売り子は基本的に男の仕事だ。球場内の販売拠点となるブースには商品PRを担当するプロモーターの女性スタッフも多いが、織笠さんは売り子としては球場内で唯一の日本人であり、女性でもある。そのため、二重の意味で珍しがられるそうだ。10~15本の商品を肩がけのクーラーボックスに入れ、球場内を歩き回るのは大変だが、日本での売り子の経験を生かし、常連客と仲良くなることも多い。

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