秋山への「誠意」実ったレッズ 3年前から視察、1番乗りで契約交渉&オファー

3年にわたって環太平洋地域スカウト部長らが秋山を徹底マーク

 レッズは少なくとも3年にわたって秋山をスカウティング。レッズの環太平洋地域スカウティング部門長のロブ・フィドラー氏は度々、視察に訪れプロスカウトのテリー・レイノルズ氏とクリス・バックリー氏も何度も足を運んだという。

 FA市場で中堅手が不足していたこともあり、レッズはウインターミーティング後も積極的だった。秋山に連絡を取り続け、日本出身のシンシナティ住民と電話で話す機会も作ったという。

 フィドラー氏も「勝利にこだわり、レギュラー選手として多くのプレー時間を得る機会を求め、勝てるチームに貢献したい選手という印象を受けていた。我々は彼にそれをオファーできると考えた。(日本人)選手が西海岸、ニューヨーク、シカゴを希望するという考えは、少しなくなったと思う。彼らはMLBに挑戦したいんだ。選手として最高の機会を求めているんだよ」と説明している。

 記事はまた「二塁手マイク・ムスタカスと左腕ウェイド・マイリーに続き、レッズの今オフ3番目の大きなFA契約となった。2020年シーズンを迎えるにあたり、打撃の向上が最優先だった」と解説。ディック・ウィリアムズ編成本部長は「彼とムース(ムスタカス)は、8人のラインナップのうちの2人となる。既存戦力にも良い打者がたくさんいる。恐ろしい打者と、コンタクトに優れた出塁で脅威となる打者。こうした選手を2人獲得したことは本当に打線に火をつけることになると思う」と自信を示している。

 数年前からスカウティング、FA宣言直後に資料送付、ウインターミーティングで最初に面談して契約オファー、オファー後も密にコミュニケーション……。秋山に誠意を尽くしぬいたレッズが獲得に成功したのは当然の結果だったようだ。

(Full-Count編集部)

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