元Gマシソン、通算383発ウォーカー氏の米殿堂入りを猛プッシュ 「殿堂入りすべき」
ラリー・ウォーカー氏は通算2160安打、383発、230盗塁も“打者有利”本拠地で殿堂入りが疑問視されている
昨季まで巨人でプレーしたスコット・マシソン投手が、カナダ出身のラリー・ウォーカー氏の米野球殿堂入りを推した。全米野球記者協会による米野球殿堂入り投票の結果は21日(日本時間22日)に発表される。MLB通算2160安打、383本塁打、230盗塁を記録した同郷のスーパースターについて、「彼には殿堂入りしてほしい。彼は殿堂入りするべき選手だと思う。彼の成績は他の多くの選手より良いものだ」とコメントした。カナダメディア「スポーツネット・カナダ」が伝えている。
ウォーカー氏は現役時代の1995年から2004年までロッキーズでプレー。97年に打率.366、49本塁打、130打点、33盗塁を記録して本塁打王、MVPを獲得した。その他、3度の首位打者、7度のゴールドグラブ賞、3度のシルバースラッガー賞と輝かしい実績を残してきたが、本拠地は高地で気圧が低いため空気抵抗が少なく打球の飛距離が伸びるクアーズ・フィールド。全盛期に打者有利の球場で10年間プレーしていたことから殿堂入りが疑問視されている。しかし、カナダ出身のマシソンは、そんな論調に待ったをかけた。
「子供のころ、テレビやハイライトなどで、彼を見たことを覚えている。僕の父は彼を指して、『見てごらん、カナダ人が野球で成功してる。カナダ人で、今、メジャーリーグでベストプレーヤーなんだ』とよく言ってた」
「彼には殿堂入りしてほしい。彼は殿堂入りするべき選手だと思う。彼の成績は他の多くの選手より良いものだ」
ウォーカー氏は引退後の2011年に野球殿堂の有資格者となったが、1年目は20.3%。2014年には10.2%まで落としたが、その後は毎年投票率を増やし昨年は54.6%まで達した。2020年が記者投票での米野球殿堂入りのラストチャンス。仮に殿堂入りを果たせば、通算284勝、3192奪三振を記録したファーガソン・ジェンキンス以来カナダ出身者では2人目の快挙となる。
記事ではカナダ出身でMLB通算1603安打、247本塁打を記録したジャスティン・モルノー氏も「リグレー・フィールドやその他の打者有利な球場でプレーした選手に対してはそんな論議は起こらない」「(ウォーカー氏は)野球場ですべきことを全てやってきた。もし、これで殿堂入りできないなら、どうすれば入れるのか僕には分からない」と推薦している。地元から熱いエールを受けたウォーカー氏に吉報は届くのだろうか。
(Full-Count編集部)