DeNA今永、駒大・太田終身名誉監督の「20勝」に奮起 「それ以上を目指したい」
ヤンキース田中の投球動画に刺激「ギャップがある」
DeNAの今永昇太投手が14日、母校・駒沢大学硬式野球部のグラウンドで自主トレを公開した。前日(13日)には駒沢大学硬式野球部の太田誠終身名誉監督とグラウンドで会ったといい「太田監督に『20勝くらいできなきゃダメだよ』とハッパかけられました」と会話の内容を明かした。
昨季13勝7敗、防御率2.91をマーク、チームのエースとして文句なしの好成績を残した。「勝ちを引き寄せるのが先発投手の1番大事な要素」と勝利にこだわる今永は、「太田監督は冗談でおっしゃられたんだとは思いますが、そう期待をしていただけたということ。それ以上を目指したい」と意気込む。昨年12月の契約更改ではタイトル獲得を今季の目標に挙げたが、20勝で最多勝となればこれ以上のことはない。
そのためにも更なるレベルアップに余念がない。現在は「80%のレベルを上げる」がトレーニングの目標だ。パーセンテージは球質、制球など総合的な投球を指すが、「僕と田中将大さんや前田健太さんの80%は別物。(今は)すごい投手の50%が僕の80%という感じ」という。
ヤンキースの田中将大投手の動画をよく見るという今永は「田中さんは力が抜けて見える。見え方と球のギャップがある」と、力みのない投球を目指す今永にとっての“お手本”となっているようだ。田中といえばNPB最終年の2013年、無傷の24勝という偉業を成し遂げたが、今永もその高みに近づけるか。
(臼井杏奈 / Anna Usui)