西武支援の女子チーム監督は元西武右腕 新谷博氏「選手たちの光になりたい」

埼玉西武ライオンズ・レディースの会見でユニホームを着てポーズをする新谷博監督、出口彩香選手、六角彩子選手、埼玉西武・居郷球団代表(左から)【写真:編集部】
埼玉西武ライオンズ・レディースの会見でユニホームを着てポーズをする新谷博監督、出口彩香選手、六角彩子選手、埼玉西武・居郷球団代表(左から)【写真:編集部】

活動拠点は川越市の尚美学園大学野球部グラウンド セレクションで20名編成予定

 西武が16日、12球団初となる女子硬式野球チーム「埼玉西武ライオンズ・レディース」を支援することを発表した。昨年、女子プロ野球リーグは71人のうち、36人が退団。現役を続けたいが所属が決まっていない選手もいる中での新たな道が生まれた。尚美学園大女子硬式野球部の監督で今チームでも監督を務める元西武投手の新谷博監督は「自分の夢を持ってやっていれば、実現できる。選手たちの光になりたい」と決意を明かした。

 女子野球選手の“受け皿”が減っていく状況を見た埼玉西武は球団内で支援を検討。その動きの中で全日本女子野球連盟からも球団へチーム発足へ向けての協力要請があった。12球団初となる冠チームが付くアマチュア女子野球チーム。球団はライオンズのユニホームと同仕様のユニホームを制作、西武の室内練習場を練習場所としての提供、西武の選手が使っている野球用具、ボールなどの提供、ライオンズアカデミーコーチが臨時コーチとしての指導を行う。女子野球チームとしては大きなバックアップを受けることになる。

 新谷監督は「昨年9月に、ライオンズさんから支援していただくという話を頂き、感謝しています。ついに(NPB球団の支援が)実現するんだなという思いです。チームの目標としては当面、今年1年は、アマチュアとして活動するので全国大会の優勝、出る公式戦、全部勝つ。ライオンズの名前を借りる以上は、弱いチームではいけない」と話した。

 本格的に活動のスタートは4月から。3度の女子野球ワールドカップ出場を誇る2018年女子日本代表主将・出口彩香内野手(前ハナマウイ)や同じく3度のW杯に出場し、2010年は大会首位打者となった六角彩子選手が入団する予定となっている。1月19日、2月9日にセレクションを行い、2選手を含めた20選手で活動していく。セレクションの応募者は球団ホ―ムぺージ内などで開設される。その後、ジャイアンツ杯争奪関東女子硬式野球リーグ戦(ヴィーナスリーグ)に加盟していく予定となっている。会見で2選手はNPB仕様のユニホームを着て感無量の様子。その姿は全国の女子選手にとって、まばゆい光となった。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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