プロ10年目も続く同期の絆 ロッテ美馬が西武榎田に太鼓判「エノキは調子良さそう」

自主トレに臨んだロッテ・美馬学(左)と西武・榎田大樹【写真:編集部】
自主トレに臨んだロッテ・美馬学(左)と西武・榎田大樹【写真:編集部】

東京ガス時代は榎田が先発で美馬が抑え、榎田は阪神1位で美馬が楽天2位で入団

 国内FA権を行使して楽天からロッテに移籍した美馬学投手。環境は変わったが、今オフも変わらない自主トレの光景があった。新天地に活躍の場を移した右腕が、東京ガス時代の同期で西武の榎田大樹投手との絆を語った。

 美馬は16日に都内のグラウンドで自主トレを公開し、榎田とキャッチボールをするなど約1時間ほど汗を流した。お互いに「ナイスボール」と声を上げるなど終始笑顔。榎田が暴投して拾いに行く美馬に「ごめん、学!」と謝るほっこりするシーンもあった。

 東京ガス時代は榎田が先発、美馬が抑えとして活躍。2010年のドラフト会議では榎田が阪神に1位、美馬が楽天に2位で指名され、指名会見も一緒に行った。その後は榎田が先発から中継ぎに、美馬が中継ぎから先発に役割を変えながらともに活躍。今季でプロ10年目のシーズンを迎える。

 プロ入り後も友情は続き、「ずっと(プロ入りしてから)10年間、一緒にキャッチボールをやっているので、お互いにどうしたらいいかも話している。自分たちが気づいたことをそのときに話して、互いに上手くアドバイスしている」という仲。そんな美馬がキャッチボールの感触から「エノキも今年は調子が良さそうです」と太鼓判を押した。

 2018年に阪神から西武にトレード移籍し、先発に再転向して11勝を挙げた榎田だったが、昨季は怪我の影響もあって4勝3敗、防御率6.52に終わった。シーズン中でも「何かことあるごと」に連絡を取るという美馬は、榎田の異変に気づき「去年エノキはよくなかったので、見た感じよくないところを言った」という。反対に「とにかく僕のことをよくわかってくれている」という榎田に「去年は悩んでいたことで相談」もした。

 2人の初対戦は榎田が西武に移籍してきた2018年7月1日。美馬は5回6安打4失点で本調子ではなく、榎田は6回6安打2失点と好投したものの互いに勝ち星を挙げられなかった。親友の感触通りに榎田が復活すれば、今季は2度目の対戦が実現するかもしれない。どちらが先に白星を挙げるのか楽しみだ。

(工藤慶大 / Keita Kudo)

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