元ロッテ監督のバレンタイン氏も”サイン盗み”!? 当時のメッツGMが証言
1996年から2002年にメッツで指揮を執っていたバレンタイン氏
米球界を揺るがしているアストロズのサイン盗み問題。16日(日本時間17日)には2017年当時、アストロズで選手だったメッツのカルロス・ベルトラン新監督が解任された。これでアストロズのAJ.ヒンチ監督、当時アストロズのベンチコーチだったアレックス・コーラ監督に続き、3人目の監督解任となった。
一大騒動となっているこのサイン盗みだが、新たに、かつてロッテでも監督を務めていたボビー・バレンタイン氏が一時期、サイン盗みを行っていたという証言が報じられた。ニューヨーク紙「ニューヨーク・ポスト」が「元メッツGMスティーブ・フィリップス:ボビー・バレンタインがサインを盗んでいた時があった」として報じている。
1979年に現役を引退し、1985年からレンジャーズの監督となったバレンタイン氏。1995年にロッテの監督となり、1996年から2002年はメッツの監督、そして2004年からは再びロッテで指揮を執った。サイン盗みを行っていたのは、このメッツの監督時代で、当時GMだったスティーブン・フィリップ氏の証言を「ニューヨーク・ポスト」がレポートしている。
フィリップ元GMがラジオ番組のインタビューで、元メッツの監督であるボビー・バレンタイン氏が、フィラデルフィア・フィリーズ戦でビデオ機器を使ってサインを盗もうとしていたことに言及。記事によると、当時のことをこう回顧したという。
「エド・ウェイド(フィラデルフィア・フィリーズの当時のGM)が窓を叩いて、こう言った。『ここに来てくれ。打席(後ろ)のカメラが、投球間に三塁側に向けらりたり、戻ったりしている。あれは何なの?』 それで僕は『分からないけど、調べてみるよ』と言った」
当時のフィリーズのGMからの指摘を受けて確認したところ、それはバレンタイン氏が相手のサインを知るために行っていたと分かったという。フィリップ氏は「ビデオルームで、ビデオ係のスタッフに聞いたら、『ボビーが相手の三塁コーチをビデオで撮って、彼のサインが分かるか見てみてくれと頼んだ』と言った」と語った。
すぐさまバレンタイン氏に注意を行ったフィリップ氏。「後でボビーにそのことについて注意したら、彼は『分かった、じゃあ、もうやらないから』って。それからは、僕らはもうやらなかった」と振り返る。フィリーズのウェイド氏、そしてMLB機構のコミッショナーにも報告し、特に問題となることなく事態は収束したと語った。
(Full-Count編集部)