燕・斎藤投手コーチ、奥川のノースロー調整に「賛成。大事なの炎症が収まった後」

神奈川学童野球指導者セミナーに登場した斎藤隆氏【写真:編集部】
神奈川学童野球指導者セミナーに登場した斎藤隆氏【写真:編集部】

投球練習開始後のポイントは「どこを補い、どこを伸ばすのか」

 ヤクルトの斎藤隆1軍投手コーチが19日、横浜市内で行われた「第3回神奈川学童野球指導者セミナー」に登壇。セミナー後に行われた囲み取材では、右肘の軽度炎症でノースロー調整しているドラフト1位・奥川恭伸投手(星稜高)について「大事なのは炎症が収まった後にどうするか」という見解を述べた。

 この日、神奈川県で子どもたちに野球を教える指導者や関係者に向けて講演を行った斎藤コーチ。日本では横浜(現DeNA)、楽天で日本一に輝き、メジャーでも球宴に出場するなど豊富な経験の持ち主。現役引退後はパドレスの職員としてチーム経営や育成について学んだ。自身の経験も踏まえながら、「選手と向かい合うのではなく、共に同じ方向を向いて歩いていきたい」と目指す指導者像を語った。

 同セミナーには、現役時代に自身も信頼を置き、今回は奥川も診断を仰いだという横浜南共済病院の山崎哲也医師も登壇。奥川について「炎症の程度の確認を立ち話程度にしました」と話し、焦らずノースロー調整をさせることにした球団の判断について「もちろん賛成です」と大きく頷いた。

 同時に「大事なのは炎症が収まった後にどうするか」だと指摘。ドラフト1位として期待されて入団したが、プロの舞台で戦えるような投手になるために「どこを補い、どこを伸ばすのかをしっかり考えないといけない」と話した。

 プロ野球のキャンプインは2月1日に迫るが、奥川は2軍スタートが濃厚。目先の成長や結果に囚われず、焦らず大器を育てていく方針だ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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