“野球離れ”に歯止めを… 「ぐんま野球フェス」に120人の高校球児が参加
指導者の多くは「高校生にも得るところが大きい」
集まった子どもは、ほとんどがユニフォーム姿だったが、中に私服の子どもたちも混ざっていた。前橋中央ボーイズの小学部の子どもたちだ。
代表理事の春原太一さんは「小学生は20人くらいです。土日の午前中に、野球の楽しさを味わってもらっています。今日は希望者を連れてきました。今は、身近なヒーローになるお兄さんがいない時代なので、普段の練習でも中学生選手と一緒にやらせているんですが、今日は高校のユニフォームを着た選手と野球ができて、大きな刺激になると思います」と語った。
キャッチボール、ゴロの捕球、バッティングなどが広場いっぱいを使って行われた。朝から晴天で気温も上がり、高校生も小学生も、のびのびと体を動かしていた。トスバッティングでは、高校生が少しアドバイスをしただけで、大きな当たりを飛ばす子どももいて、お兄さんたちは驚きの声を上げていた。
日本高野連の「200年構想」で始まった高校生による野球教室だが、指導者の多くは「高校生にも得るところが大きい」と話す。こうした地道な普及活動の広がりが「野球離れ」を食い止め、野球少年を増やすことにつながっていく。
(広尾晃 / Koh Hiroo)