所属球団の成績には明白な傾向が 「シーズン最多得点」の選手が持つ価値とは?

おおむねチーム成績、打撃成績ともに優秀だったが、例外となった2シーズンは…

 また、2013年の陽と2016年の秋山を除く8シーズンは、最多得点を記録した選手を擁するチームが年間順位でもAクラスに。選手が得点を記録するということは所属チームに得点がもたらされるということでもあり、主力選手が多くホームを踏んでいるチームが上位に入りやすいのも当然ではないだろうか。

 そんな中で、成績が伸び悩んだ2つのケースについても詳しく見ていこう。陽がリーグ最多得点となった2013年の日本ハムは、今回取り上げた選手の所属チームの中で唯一、総得点がリーグ3位以下(5位)に。球団史上初の盗塁王にも輝いた陽に加え、打率.305、28本塁打を記録した中田や、本塁打王を獲得したアブレイユら個々の奮闘がありながら、打線の得点力にはつながらず。防御率3.74もリーグ5位と投打に精彩を欠き、前年のリーグ優勝から一転してリーグ最下位に沈む苦難のシーズンとなった。

 秋山が最多得点を記録した2016年の西武は、得点数が日本ハムと並んでリーグ2位タイ、打率がリーグ2位、安打と本塁打数がリーグトップと、打線はよく機能していた。しかし、源田壮亮の入団前年ということもあり、内野の要である遊撃手のポジションは固定されず、守備面における大きな課題となっていた。それに加え、チーム防御率もリーグ4位の3.85と、ディフェンス面でAクラスの3チームに後れを取ったことが、上位進出を果たせなかった要因の1つとなったか。

3年連続で1位と2位が1得点差と、僅差の争いを繰り広げていた時期も存在

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