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所属球団の成績には明白な傾向が 「シーズン最多得点」の選手が持つ価値とは?

野球における指標の1つに、本塁に生還した回数を示す「得点」というものがある。打率、本塁打数、打点といった数字は、シーズン中からタイトルの行方が話題になるほどに注目度が高い。だが、得点数はタイトルとしての連盟表彰もなく、どの選手がリーグ最多の得点数を記録していたかを知る機会すら少ないのが現状だ。

西武・中村剛也【写真:荒川祐史】
西武・中村剛也【写真:荒川祐史】

得点数とチーム総得点数、そしてチーム成績の相関性は?

 野球における指標の1つに、本塁に生還した回数を示す「得点」というものがある。打率、本塁打数、打点といった数字は、シーズン中からタイトルの行方が話題になるほどに注目度が高い。だが、得点数はタイトルとしての連盟表彰もなく、どの選手がリーグ最多の得点数を記録していたかを知る機会すら少ないのが現状だ。

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「得点」は後ろを打つバッターの打撃能力に大きく左右される指標でもあり、選手の能力を計る上ではさほど役立たないという見方もある。今回は、そういった意見を理解したうえで、あえて得点数から見えてくるものについて探っていきたい。

 まず、過去10年間のパ・リーグにおいてリーグトップの得点数を記録した選手たちと、その所属チームの成績を以下に紹介する。(所属は当時)

○2010年
西岡剛(ロッテ):121得点
チーム得点:708点(リーグ1位)
チーム順位:3位(75勝67敗2分 勝率.528)
○2011年
中村剛也(西武):97得点
チーム得点:571点(リーグ2位)
チーム順位:3位(68勝67敗9分 勝率.504)
○2012年
中田翔(日本ハム):79得点
チーム得点:510点(リーグ2位)
チーム順位:1位(74勝59敗11分 勝率.556)
○2013年
陽岱鋼(日本ハム):93得点
チーム得点:534点(リーグ5位)
チーム順位:6位(64勝78敗2分 勝率.451)
○2014年
柳田悠岐(ソフトバンク):91得点
チーム得点:607点(リーグ1位)
チーム順位:1位(78勝60敗6分 勝率.565)
○2015年
柳田悠岐(ソフトバンク):110得点
チーム得点:651点(リーグ1位)
チーム順位:1位(90勝49敗4分 勝率.647)
○2016年
秋山翔吾(西武):98得点
チーム得点:619点(リーグ2位タイ)
チーム順位:4位(64勝76敗3分 勝率.457)
○2017年
秋山翔吾(西武):106得点
チーム得点:690点(リーグ1位)
チーム順位:2位(79勝61敗3分 勝率.564)
○2018年
山川穂高(西武):115得点
チーム得点:792点(リーグ1位)
チーム順位:1位(88勝53敗2分 勝率.624)
○2019年
秋山翔吾(西武):112得点
チーム得点:756点(リーグ1位)
チーム順位:1位(80勝62敗1分 勝率.563)

 以上のように、2013年を除いた全ての年において、年間最多得点を記録した選手を輩出した球団は、チーム全体の総得点数でもリーグ1位もしくは2位となっていた。先述の通り、得点という指標自体が後続の打者の結果に少なからず依存するものであるため、チーム全体の得点力との相関性がある程度見られるのも当然といったところだろう。

 また、西岡、陽、柳田、秋山といった、1番や3番といったチームの上位打線を担った好打者たちがランキングの大半を占めているのも特徴的だ。その理由としては、より多くの打席数が得られやすいこと、後続に優秀な打者が並ぶケースが多いこと、俊足を生かして微妙なシチュエーションでもホームを突ける可能性が高くなることなどが挙げられるだろうか。

 そんな中で、典型的な長距離砲タイプの選手たちが最多得点に輝いている年が3度あるのも興味深いところ。中村は2011年のリーグ全体の本塁打数のうち約1割を1人で占めるという驚異的な成績を残した。当然ながら、本塁打を打てば後続の打者に依存せずに得点数を上積みできるため、2012年の中田も含め、ボールが飛びにくい統一球の導入によって、一時的にリーグ全体の得点数および本塁打数が激減していた影響はあるかもしれない。

 一方、2018年の山川はパ・リーグMVPに輝くほどの圧倒的な打棒を見せており、115得点のうち47点を自らの本塁打で記録している。後ろを打つバッターたちの打撃力も手伝い、今回取り上げたシーズンの中では2010年の西岡に次いで2番目に多い得点を記録している。西武の得点力の高さは秋山が直近の4年間で3回最多得点に輝いていることからも明らかで、その強力打線は近年のパ・リーグを席巻し続けていると言えるか。

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