ジーター氏、満票まで1票足りずも米殿堂入り 「最高の栄誉、言葉になりません」
ジーター氏はMLBネットワークに出演、米殿堂入り第一声でジョーク炸裂「殿堂入り? もう1度言ってください」
米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、2020年の米国野球殿堂入り選手を発表し、元ヤンキースのデレク・ジーター氏が資格1年目で99.7%の票を集めて選出された。396票を集め、昨年の元ヤンキースのマリアーノ・リベラ氏に次ぐ史上2人目の満票選出に1票足らなかった。ジーター氏はMLBネットワークに出演。ジョークを炸裂させ、喜びを見せた。
晴れの舞台でもユーモアたっぷりだった。ジーター氏は司会者から「新たに殿堂入りしたデレク・ジーターです」と紹介されると、司会者に「もう1度言っていただけますか?」と笑顔を浮かべてお願い。「新たに殿堂入りしたデレク・ジーターです。おめでとうございます」との“テイク2”で喜びを語った。
ジーター氏「ありがとうございます。キャリアを始めた時には殿堂入りは考えていませんでした。選手にとって最高の栄誉です。言葉になりません。電話がかかってくるであろう時間帯には、正直とてもナーバスになっていました。実際に電話を受けた時には、何を言っていいか分かりませんでした」
司会者「人生が変わる瞬間ですね」
ジーター氏「もちろんです。皆に殿堂入りが確実だと言われましたが、私はそう思っていませんでした。難しいものなんです。選手の1%しか殿堂入りできません。大変光栄です」
司会者「このような時に誰のことを最初に考えましたか?」
ジーター「最初は家族でした。私のキャリアを通して支えてくれた存在ですし、4、5歳の時から野球選手になる夢を支えてくれました。家族のことを考えましたし、スタインブレナー一家のことも考えました。ヤンキースでプレーする機会を与えていただいたこと、プレーするだけではなく、20年間もこの球団のメジャーリーグレベルでプレーできたことについて、スタインブレナー一家とニューヨークのファンに感謝します。世界最高のファンたちです。感謝したい人たちはたくさんいます」
ジーター氏はヤンキース一筋の遊撃手として20年間で歴代6位の通算3465安打をマーク。オールスター戦には14度選出され、ゴールドグラブ賞を5度獲得。また、キャプテンとしてチームを牽引し、ワールドシリーズに7度進出して5度の世界一に貢献した。14年限りで現役引退し、17年オフからマーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めている。
殿堂入りの第一声でジョークを炸裂させたジーター氏。満票選出こそならなかったが、格別の喜びだったに違いない。
(Full-Count編集部)