イチロー氏は「大きな希望」 満票殿堂入りへMLB公式「反対する根拠はない」
昨年3月に引退したイチロー氏は2025年に殿堂入りの資格を得る、“満票選出”反対の理由はデビューが遅かったこと?
次の満票での米殿堂入りはイチロー氏だ。米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、2020年の米国野球殿堂入り選手を発表し、元ヤンキースのデレク・ジーター氏が資格1年目で99.7%の票を集めて選出された。396票を集め、昨年の元ヤンキースのマリアーノ・リベラ氏に次ぐ史上2人目の満票選出に1票足らなかった。MLB公式サイトでは「次の満票入りは?」との記事を掲載し、メジャー通算3089安打を放ち、昨年3月に現役引退したイチロー氏(マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)の名前を挙げている。
イチロー氏は01年にマリナーズでメジャーデビュー。01年に史上2人目のMVP、新人王を同時受賞。04年にシーズン最多262安打、10年連続200安打を記録するなど輝かしいキャリアを積んできた。殿堂入り資格は引退から5年が経つ2025年となるが、MLB公式サイトはイチロー氏について「次の大きな希望」と満票での米殿堂入りを期待。その上で満票で選出されるべき理由、仮に満票で選出されなかった場合の理由も考察している。
「スズキが日本人だということが、21世紀最も完璧なスーパースターの1人の横のボックスに誰かがチェックを入れない唯一、そして残念な理由かもしれない。27歳のルーキーとしてアメリカでの野球キャリアを始めたのに関わらず、イチローは現在でも通算安打(24位)、打席(48位)、盗塁(35位)、得点(90位)、塁打(93位)でメジャーリーグのトップ100入りしており、外野手としてゴールドグラブ賞を10度受賞している」
「そして、そうしたスタッツにはイチローの計り知れない文化的影響力が含まれていない。ア・リーグ新人王とMVPを受賞した歴史的な2001年から、昨春の東京での感動的なお別れまで、彼は日本人野手がアメリカで成功できると証明した。イチローのNPBでのスタッツが彼のレガシーに含まれるべきかどうかに関わらず、2025年の投票で彼の殿堂入りに反対する本当に論理的な根拠は存在しない」
2022年にアレックス・ロドリゲス氏、デビッド・オルティス氏。23年にカルロス・ベルトラン氏、24年にエイドリアン・ベルトレ氏が殿堂入りの資格を得る。それでもMLB公式サイトは「スーパースターが殿堂入りの有力候補になる」と伝えたが、満票の可能性は低いと予想している。
イチロー氏は歴代最多652セーブを挙げたマリアーノ・リベラ氏に続く満票で米殿堂入りするのか。米メディアでは早くもレジェンドの行方に注目している。
(Full-Count編集部)