田中将大、サイン盗みに“苦言”「実際に違和感あった」「フェアじゃない」
17年と19年のプレーオフはアストロズの前に敗退「そういう噂はありました」
ヤンキースの田中将大投手が23日、メジャーで波紋が広がっているアストロズの“サイン盗み問題”について初めて言及。「そういう違和感があった試合は実際にあった」と話した。
田中はこの日、古巣・楽天の本拠地・楽天生命パークで自主トレを公開。終了後に取材に応じ、当時アストロズに指揮官、コーチ、選手として在籍していた3球団の監督が解雇となるなどメジャーを揺るがせている“サイン盗み問題”について複雑な心境を吐露。「そういう違和感があった試合は実際にあった」とした上で「それはあんなすごい人たちが球種分かってたら、いい成績は収めますよ」と話した。
2017年のプレーオフでは大活躍した田中。地区シリーズのインディアンス戦では2連敗と絶体絶命で迎えた第3戦で7回3安打無失点と快投して流れを変え、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ進出に導いた。そして、アストロズ戦は敵地での第1戦は6回4安打2失点で黒星を喫したものの、本拠地での第5戦は7回3安打無失点で勝利投手に。ヤンキースはワールドシリーズ進出に王手をかけたが、ここから敵地で連敗して敗退した。このリーグ優勝決定シリーズは両チームが本拠地で全勝し、ヤンキースは3勝4敗で敗れていた。
また、昨年もヤンキースはリーグ優勝決定シリーズでアストロズと対戦し、2勝4敗で敗れている。田中は敵地での第1戦で6回1安打無失点と好投したが、ヤンキースタジアムでの第4戦は5回4失点(自責3)で敗戦投手となっていた。
「そういう噂はありましたよ。その当時は本当かどうか分からなかったけど、実際にこういう問題が出てるわけですから」と田中。実際にサインを複雑にしたり、頻繁に変えたりして対策していたことも明かしたが、“サイン盗み”に対して「フェアじゃない」と言い切るなど、最後まで複雑な表情だった。
(Full-Count編集部)