田中将大、殿堂入りジーター氏は「言うまでもなく素晴らしい人」 最高の敬意示す
田中のヤンキース入団1年目でジーター氏が引退「間近で見られることができた」
ヤンキースの田中将大投手が23日、米国野球殿堂入りを果たしたデレク・ジーター氏に改めて敬意を示し、「1年一緒に(プレー)できたのは、自分にとってはすごく大きかった」と振り返った。
2020年の米国野球殿堂入り選手は21日(日本時間22日)に発表され、資格1年目のジーター氏は99.7%の票を集めて選出。わずか1票だけ及ばず、昨年のマリアノ・リベラ氏に続く史上2人目の満票選出の快挙はならなかったが、元ヤンキースの「キャプテン」はまさに“レジェンド”だ。
田中は2013年に楽天で24勝0敗という圧倒的な成績を残し、7年総額1億5500万ドル(約170億円)の超大型契約でヤンキースに契約。この年がジーターの現役最終年だった。
2014年、ジーターは開幕前にキャンプ地でシーズン終了後の現役引退を表明。記者会見にはメディアだけでなくヤンキースの選手も全員が出席した。キャンプ中は、大きな注目を浴びる田中にジーターから話しかけることもあった。そして、シーズンに入ってからは敵地でも引退を“祝福”され、相手ファンからも大きな拍手を送られた「キャプテン」。その姿を田中も目の当たりにしてきた。
ヤンキースの“象徴”と過ごした濃密な1年は田中にとってかけがえのない時間だったという。この日、古巣・楽天の本拠地・楽天生命パークで自主トレを公開した右腕は、終了後に囲み取材に応じ、ジーターへの思いを語った。
「言うまでもなく、素晴らしい人です。本当に。あれだけの……すごく面白くないこと言いますけど、あれだけの選手と1年一緒に(プレー)できたのは、自分にとってはすごく大きかったです。マリアノ(リベラ)ともやってみたかったですけどね。1年前に引退されましたから。ジーターと1年でも一緒にやれたっていうのは、よかったですね、本当に。あれだけのプレーヤー、周りのリスペクトもそうだし、間近で見られることができましたから。すごいですね」
日本では、松井秀喜氏の“盟友”ともしても知られているジーター。今やヤンキースを背負って立つ投手となった田中にとっても、特別な存在のようだ。
(Full-Count編集部)