仙台育英の新しい指導の形、メンバー選考にアプリ駆使 指揮官「価値を選手と…」

仙台育英・須江航監督【写真:編集部】
仙台育英・須江航監督【写真:編集部】

「18人しか入れない。その価値を選手と理解しながら準備したい」

 そして、「選手を決めるのは何にこだわるのか」も示しているという。

「ピッチャーならストライク率とか四死球率とか、空振り率とかそういう細かいのがあるんですけど、その上位が(メンバーに)入っていくとか。野手なら出塁率と打率で見るとか、並んだらOPS(出塁率+長打率)で見るとか、様々ですね。ピッチャーはもっと細かく、特殊な適性があるのか(も見る)。奪三振率が高いとか、もしくは右バッターへの被打率がすごく低いとか、その逆とか、そういう様々な項目があります」

 指揮官は今回の選抜は“本命不在”と見ており、仙台育英も「上位10校くらいにはなっている」と客観的に評価。ここから本番までの2か月の過ごし方で、優勝のチャンスは「十分にある」と考えているが、そのためには選手選考も鍵を握ることは間違いない。あらゆる状況に対応するためのメンバー構成にしていくというのだ。

「組み合わせ抽選が早ければ抽選を見て選手を決められますが、そうではない。登録してから組み合わせ抽選があるので(それを考えて選手を)配置しておかないといけません。今の段階でうちが負ける展開は明確です。勝つ時は偶然はありますけど、負ける時は必然しかない。負ける時はピッチャーが崩壊したときです。つまりどうなっていくかというと、守備的な選手よりも最後に追い込まれたときに打力のある選手が求められます。そこらへんのバランスの最後の1枠ですよね。(ベンチには)18人しか入れないので。その価値を選手と理解しながら準備したいです」

 アプリも使ったオープンな選考でメンバーを固めていく。東北勢初の甲子園制覇へ、仙台育英は着々と準備を進めている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY