野球は五輪種目に戻れるのか? 鍵となる2つのポイントを米メディアが分析
2024年パリ五輪では落選、なぜ復活できないのかを分析
2020年の東京五輪で、競技種目に野球とソフトボールが復活を果たす。2008年の北京五輪を最後に競技から外れたが、その2つの理由を米メディアが取り上げている。
米メディア「ポップシュガー」が挙げた理由の1つはIOCにヨーロッパの影響が強いことだ。「北アメリカ、南アメリカ、アジアのチームが独占状態の競技に対して、良く思っていなかったのではないか」という。実際、東京五輪でも出場権を持つ、また、これから出場権を手にする国の多くはアジアやアメリカ大陸の国々。欧州勢はアフリカ、ヨーロッパ予選で出場権を獲得したイスラエルの1か国のみとなる可能性が高い。
また2番目の理由には五輪にメジャーリーガーを参加させることが合意に至らなかったことを挙げた。米地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」によると、IOCは大会中のメジャーリーグを停止させ、MLB選手を出場させたいと考えたが、MLBはその案を拒否したという。
東京五輪では復活することになるが、その理由として「主要な国際的なスポーツで、日本で最も観客を呼べるスポーツであるため、(野球を競技種目に加えることは)日本、または世界で五輪への関心が高まることが期待できる」からだという。
今回の復活によって野球とソフトボールが今後も五輪の競技種目として残れる訳ではない。実際、次のパリでは落選している。野球とソフトボールが将来、五輪競技として戻ってくる可能性は少なからずある。ただ、それにはMLBの譲歩は大きな要素となりそうだ。
(Full-Count編集部)