ド軍主力が“サイン盗み”ア軍を糾弾「優勝には値しない」「裏方の給料も変わる」
ドジャース主力ターナーは前田健太らとファンフェスタ参加「色々な所に影響が出ていることに気づいて」
ドジャースのジャスティン・ターナー内野手は25日(日本時間26日)、米球界を揺るがしているアストロズの“サイン盗み問題”について言及した。アストロズには17年ワールドシリーズで3勝4敗で敗戦。チームリーダーは「アングリー? 怒っているのはちょっと違うかな」とスキャンダルを冷静に受け止めた上で、アストロズを「優勝には値しない」と糾弾した。
ターナーはチームのファンフェスタに参加し、前田健太投手らチームメートとの久しぶりの交流した。「すごく楽しんでいるよ。ファンフェスタはシーズンの始まりを意味しているからね」と笑顔を浮かべたが、サイン盗み関連の話となると一変して真剣な表情。厳しい口調で切り出した。
「我々だってワールドシリーズを勝つことがどれほど大変なことかも分かっている。2年連続で出場して、どれほど重要かも分かっている。コミッショナーが出したレポートを読む限り、彼らは優勝には値しないんではないかな。チャンピオンとして呼ぶことができるのかは分からない」
チームのワールドシリーズ制覇は1988年から遠ざかっている。「ファンも辛いだろうと思う。たくさんの人に影響を与えてるよね。トレーナー、ここのセキュリティを担当している方たちやフィールドクルー。僕たちがチャンピオンシップを勝つことで彼らの給料だって変わってきたんだからね。1位と2位では大きな差だよ」と多くの人に影響を与えていることを指摘。「みんなトロフィーやバナーに気を取られるけど、それ以上に色々な所に影響が出ていることにも気づいて欲しい」と問題の重大さを訴えた。
当時アストロズに所属していた選手は“沈黙”を貫いていたが、ホワイトソックスのダラス・カイケル投手が初めて謝罪。ターナーは「彼は別に打ったわけでもないから、なんで彼が謝罪したかは分からない。だけど、彼が最初だったからそれはそれでいいんではないかな」とした。最後は「今は何を言っても変わらないからね。2020年のシーズンに向けて頑張るだけだ。そして本当にチャンピオンになる」と前向きなコメント。35歳のベテランはドジャースとの4年契約最終年を迎え、32年ぶりの世界一へ燃えている。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)