超大物ジョーンズはなぜ最下位オリックスを選んだのか 「全てをこのチームに捧げる」
個人的な目標は立てず「ラインナップに自分を入れてくれれば、何かいい仕事はできる」
オリックスの新助っ人アダム・ジョーンズ外野手が26日、ついに来日した。メジャー通算282本塁打の超大物助っ人は「勝ちたいというのが1番」と、昨季最下位に沈み5年連続Bクラスのチームに移籍した理由を明かした。
ジョーンズはメジャー14年間で通算1939安打(MLB現役9位)、282本塁打(MLB現役16位)をマークし、守備でも4度のゴールドグラブ賞を受賞。球団関係者も「近年では規格外の実績を持つ選手。本当に凄いです」と驚きの声をあげる超大物はなぜオリックスに移籍したのか。
会見を終え囲み取材に入ったジョーンズは身振り手振りで熱弁してみせた。
「勝ちたいというのが1番さ。優勝という意味ではソフトバンクが強いと聞いている。知っている選手もいるし、早く対戦したい」
メジャーのスプリングトレーニングに比べ、スタートが早い日本のキャンプにも「野球は野球だよ。戸惑いはない。状態もいいし開幕に向けこれから100%に持っていきたい」と問題ない様子。
得点力不足が課題のオリックスに加わった大物助っ人にかかる期待は大きい。日本で成功するために必要なことに何度も「健康が第一」と語る。本塁打、打率、打点と個人的な目標もあえて挙げず「ラインナップに自分を入れてくれれば、何かいい仕事はできる」と自信を口にした。
個人成績は二の次で最大の目標はチームを勝利に導くこと。最後には“オリックス愛”を強調し「あと何年、野球ができるか分からない。全てをこのチームに捧げる」と力強く語った。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)