日本人6投手がMLB公式予想の開幕ローテに 大谷翔平は1番手「エースの成長を」
ダルビッシュは「素晴らしい後半戦」、菊池は「MLB1年目の昨季苦戦」と評価
サイン盗み問題に揺れているメジャーリーグだが新シーズンの開幕が着々と近づいている。MLB公式サイトは26日(日本時間27日)、全30球団の開幕ローテーションを予想。日本人6投手が選ばれている。
6投手の中で唯一の1番手となったのはエンゼルスの大谷翔平投手。エンゼルスは今オフ、エース格の投手の補強はせず「トミー・ジョン手術のリハビリが完了して二刀流として復活する見込みのショウヘイ・オオタニを中心として、エースの成長を望んでいる」としている。さらに「オオタニは週1回の登板に限られる」ため、6人制ローテーションが予想されている。
ヤンキースの田中将大投手は2番手で選出。今オフには投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約353億円)でアストロズからFAとなっていたゲリット・コール投手を獲得し、「ヤンキースはワールドシリーズ候補としての立場を強め、ローテーション確実のマサヒロ・タナカ、ジェームス・パクストン、ルイス・セベリーノら投手陣を(コールが)牽引することになる」としている。
また、カブスのダルビッシュ有投手も2番手。2019年の後半戦は13試合で4勝4敗、防御率2.76と復活し、81回2/3を投げて118三振を奪いながら、わずか7四球の圧倒的投球だった。記事では「カブスはユウ・ダルビッシュの素晴らしい後半戦が、2020年に右腕が大活躍すると示していることを望んでいる」と好調の継続が期待されている。
同じく2番手の選出されたものの厳しい評価となったのはマリナーズの菊池雄星投手。昨季16勝のゴンザレスを1番手に当確とし、「しかし、残りのマリナーズのローテーションには疑問が残る。28歳の日本人左腕ユウセイ・キクチはMLB1年目の昨季苦戦した」と6勝9敗、防御率5.17の成績に苦言を呈されている。
そのほかには、前田健太投手がドジャースの3番手、山口俊投手がブルージェイズの5番手に入っている。新シーズンの先発投手として期待される6投手に注目だ。
【MLB公式の予想ローテーション】(1番手から順番)
○エンゼルス
大谷、ヒーニー、キャニング、バンディ、テヘラン、アンドリース
○ヤンキース
コール、田中、パクストン、セベリーノ、ハップ
○カブス
レスター、ダルビッシュ、ヘンドリックス、キンタナ、チャットウッド
○マリナーズ
ゴンザレス、菊池、シェフィールド、グレーブマン、ダン
○ドジャース
ビューラー、カーショー、前田、ウリアス、ウッド
○ブルージェイズ
柳賢振、ロアーク、シューメーカー、アンダーソン、山口
(Full-Count編集部)