証券マン転身の元虎助っ人をMLB公式が特集「彗星のように現れてからもう30年」

出場機会を失い1993年にヤンキース退団、1996年には阪神でもプレーした

 1991年には前年を上回る23本塁打を放ったが、打率.220にとどまったマース氏。記事では「彼のマジックは失われてきた」と紹介。マッティングリーに定位置を奪い返されると徐々に出場機会を失った。1993年にはマイナー落ちも味わい、この年限りでヤンキースからリリース。1996年6月には阪神に加入したが63試合で打率.245、8本塁打の成績で1年で退団となった。

 その後はカリフォルニア大学バークレー校での学位を使って、故郷の北カリフォルニアで大手証券会社チャールズ・シュワブの財務コンサルタントに就職。記事によると、オフィスにはヤンキースのユニホーム姿の大きな写真が飾られており、部屋に入ったクライアントから注目されるという。そんな時には笑いながらニューヨークで有名だった頃のことを話すそうだ。

 今でも野球が好きで、友人のボブ・メルビン氏が監督を務めるアスレチックスの試合を観戦。特にヤンキースには思い入れがあり、毎年2月にはオールドタイマーズ・デー(OB戦)の招待状が来ていないかチェックする。「最後に行ったのは2017年だけど、もし招待してくれたらまた行くよ。ニューヨークとヤンキースはいつまでも僕にとっては大切な場所。一生それは変わらないだろうね」と記事内で語っている。

 阪神では1年間しかプレーしなかったが、ヤンキースでの新人時代に大活躍したマース氏。今も多くの米野球ファンの記憶に残っているようだ。

(Full-Count編集部)

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