田中将大、今季終了後は「無職…」 契約最終年へ「バタバタしてもしょうがない」
7年目のシーズンへ渡米「ワールドシリーズ制覇を目標にしっかりやりたい」
ヤンキースの田中将大投手が7日、メジャー7年目のシーズンに向けて渡米する。出発前に取材に応じた右腕は、目標は「ワールドシリーズ制覇」と改めて宣言。契約延長することなくシーズンを終えれば初めてフリーエージェントとなるが、「無職……」と自身の立場を表現して報道陣を笑わせた。
日本での自主トレを終えて「状態いいと思います。ここまでは順調に来てますし、しっかりとスプリングトレーニングに入るにあたっての準備はできてると思います」と手応えを明かした田中。ワールドシリーズ進出へもう少しのところまで行きながら、手が届かないシーズンが続いているが、 「1年間しっかり働いて、ワールドシリーズ制覇というところを目標にしっかりとやっていきたいと思います」と改めて誓った。
2014年に7年総額1億5500万ドル(約170億円)の大型契約を結び、ヤンキースに加入。時はあっという間に過ぎ、契約最終年を迎えた。「7年先に自分がどうなっているかなんてわからなかったですし、想像もできなかった。自分が30(歳を)超えたときにどうなっているんだろうって漠然と思ってましたけど」と契約当時を振り返った田中。昨季まで6年連続2桁勝利と超名門球団で結果を残し続けてきたが、「評価は周りの人がするから、あまり自分の評価は自分ではしたくない。でも、MLBの舞台でずっと試合に出続けるということはなかなか簡単なことじゃないので。出るだけじゃダメですけど。そこでしっかりと今年も結果を残せるようにと思っています」と7年目の活躍も改めて誓う。
そして、このままシーズンが終われば、自身初のFAとなる。自ら「無職……」と表現し、笑いを誘いながら、「最終年の活躍というのは他のFAの選手たちを見ていたら大事なのはすごくわかりますけど、そこでバタバタしてもしょうがない」と言及。これまでと同じ気持ちでマウンドに上がり続けることを誓った。
「評価するのは他人なので、僕は僕で勝ちたいし、良い投球を1試合でも多くしたいし……という思いはあるので。それが結果に結びついていけば、そこもまたつながっていくと思うし。誰のためにやってるって、自分のためにやっているので、自分の思いの部分を大事にして……他人からどう思われたいとかじゃなくて。自分のやりたいことをやっていければいいかなと思います」
チームを一つでも多く勝たせて、悲願のワールドシリーズ制覇へ――。7年目のシーズンも変わらぬ思いでマウンドに立ち続ける。
(Full-Count編集部)