オリ西村監督、大物助っ人加入で貧打解消に自信 「最低でも100点の上積みできる」
昨季最下位も巻き返しに手応え「その1年間が絶対に今年に役立つ」
オリックスの西村徳文監督が就任2年目の決意を語った。昨年パ・リーグ最下位に終わった指揮官はスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」の「12球団キャンプキャラバン」に登場。大物外国人アダム・ジョーンズ外野手加入で得点力はアップすると自信を示し、投手陣の今季のキーマンに田嶋大樹投手を挙げている。
昨季は61勝75敗7分けで5位日本ハムに3ゲーム差をつけられての最下位。西村監督は、屈辱を糧に就任2年目となる2020年シーズンを見据えている。
「去年は若手をどんどん起用したというところもあったんですけど、確かにそこで最下位という結果に終わった。でもその1年が絶対今年に役立つと思う。どういう選手をどういうふうに使ったらチームがうまく機能するか、わかった1年になりました」
課題は明白。得点力不足だ。2年連続リーグ制覇を果たした西武が最多の756点。一方、オリックスが最少の544得点。今季はどのように得点力を高めていくのか。
「得点は最低でも100点の上積みですね。得点圏でどういうバッティングしていくかが大事になる。その意味では新外国人に、いい選手を取ってもらって。そこはクリアできると思う」
今季はメジャー通算1939安打、282本塁打を誇る超大物助っ人アダム・ジョーンズ外野手が入団。ジョーンズ効果で打線に活気が生まれ、得点力も自然に上がっていくと指揮官は考えているようだ。昨季よりも100点以上の上積みに自信を示している。
そして、注目の先発投手陣。西村監督はローテの3番手として田嶋大樹投手の台頭を期待した。「山岡と山本由伸、この2人は昨年以上のものを出してくれる。それ以外の3番手に誰かしっかりした投手が出てこないといけない。当然競争になるが、その中でも田嶋でしょうね。田嶋がルーキーのときの前半のようなものを出してくれれば、そこに入り込んでくるんじゃないかと思っています」
2017年ドラフト1位で入団した田嶋は、ルーキーイヤーの18年は6月までに6勝を挙げるも、その後は左肘の張りもあり1軍に復帰することはなかった。昨季も6月5日のDeNA戦で約1年ぶりの勝利を挙げたが3勝に終わり、今季は勝負の1年になる。
昨季最高勝率のタイトルを手にした山岡、最優秀防御率に輝いた山本の“2枚看板”は今季も健在。これに田嶋が加わり3本柱が形成されれば…。1996年を最後に優勝から遠ざかるオリックス。ジョーンズ加入で打線も強化された今季、24年ぶり優勝への期待が高まる。