西武高橋光&今井、甲子園V腕が松坂に抱く畏敬の念 「位が…」「頭3つ4つ抜けて…」

西武・今井達也【写真:荒川祐史】
西武・今井達也【写真:荒川祐史】

今井はやや気後れ「まだ具体的なことは…徐々に聞けたらいいな」

 一方、作新学院(栃木)のエースとして16年夏の甲子園を制したのは、同年ドラフト1位で入団した21歳の今井達也投手。昨季は7勝9敗、防御率4,32で、今季は先発ローテの座確保がノルマとなる。

 こちらは「松坂さんとは、まだ具体的なことは話せていない。徐々に徐々に聞けたらなと思います」とやや気おくれ。それでも「ボストン(レッドソックス)の時の印象が強い。特に投球フォーム。普通の投手は投げ終えた後、足を跳ね上げるようにしますが、松坂さんは逆に下へガンと沈む。相当下半身が強くないとできない投げ方だと思います。その分強いボールが行くのではないか。僕はあんなに下半身が強くないので真似できない。今後、フォーム的なことや、投げる際の下半身のタイミングの取り方などを聞いていきたいです」と“松坂研究”に余念がない。

 自身の全国制覇との比較については「僕はそんなに大したことを毎試合したわけじゃない。(松坂は)球数もイニングも僕と違う。決勝でノーヒットノーランを達成できたということは、当時頭ひとつどころか、頭3つ4つ抜けていたのかな」と尊敬の念を抱く。 

 甲子園優勝経験者にとっても、松坂の存在はやはり別格。生きた教材としてチーム内外から熱い視線を注がれ続けている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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