前田健太は「大きな価値のある選手」 ツインズ番記者は新天地での成功を確信
前田のさらなる向上にも期待「マエダは、左打者に対して、改善できる余地がある」
ドジャースは10日(日本時間11日)、前田健太投手がツインズへトレード移籍すると発表した。ツインズにはジャイアー・カマーゴ捕手と金銭。ドジャースにはブラスダー・グラテロル投手、ルーク・ラリー外野手が移り、20年ドラフト67位の指名権を得た。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は今回のトレードについてツインズ番のアーロン・グリーマン記者が読者からの質問に答える形で記事を掲載した。
「もし、マエダがフリーエージェントであったなら、彼はあなたのランキングでは、どのあたりになりますか? どのような契約を予想しますか?」とのファンからの問いにグリーマン記者は「このオフシーズンの初めに、私は、先発投手のトップ20をランク付けしたが、マエダは、私が6位に選んだジェイク・オドリッジとだいたい似た位置にあると思っている」と、日本人右腕を高く評価した。
続けて、「3年から4年の契約で、1年間1500万ドル(約16億4900万円)から1800万ドル(約19億7800万円)が妥当なところだと私は思っている。私のリストで7位に選んだダラス・カイケルとマエダは同じ年齢だが、彼は、ホワイトソックスと3年5500万ドル(約60億4500万円)で契約した」と、前田の年俸がいかに“格安”であるかを説明している。
どうなったら今回のトレードが失敗ということになるのか、という質問には「マエダがツインズでどんな投球をするかに大きくかかっている」と右腕の新天地での活躍次第としながらも「ツインズは、グラテロルが先発投手として上手く行かないと判断したのだ。そして同時に、先発投手としてのマエダが、救援投手としてのグラテロルよりも価値あるものだということにツインズは賭けたのだ」と、前田の“対価”として放出したグラテロルと対比し、前田の“価値”が勝ったとした。
「マエダについて、今後何か改善できることはあるか」という問いかけには、「マエダは、左打者に対して改善できる余地がある。ツインズはそれにもちろん気が付いていて、そのために少し手を入れるはずだ」と指摘。昨季対左打者に対して防御率5.27と苦しんだ前田のウィークポイントの改善を課題に挙げた。
最後に、グリーマン記者は「これまでしてきたような働きをただするだけで、ツインズにとっては、とても大きな価値のある選手となる」と前田が先発として活躍することを確信していた。
(Full-Count編集部)