MLB、サイン盗みの苦情申し立てを無視? 複数球団から指摘も選手が告発するまで動かず…
アスレチックスGMがファイアーズの告発前にMLBに苦情を申し立てていたことを認めた
MLBを揺るがせているサイン盗み。問題が表面化したのは2015年から17年にアストロズに所属し、現在はアスレチックスに在籍するマイク・ファイアーズ投手が告発したことだが、アスレチックスは同投手が告発する前にアストロズのサイン盗みについてMLBに苦情を申し立てていたことが明らかになった。米ヤフースポーツが伝えている。
米ヤフースポーツは地方紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者のツイッターを引用。スラッサーさんは「(アスレチックスのGM)デビッド・フォーストは、アスレチックスがMLBに正式に苦情を申し立てていたたことを認めた。彼によると、オークランドのフロントオフィスを経て、正式な苦情の申し立てをメジャーリーグに対して行った。それは、ファイアーズがメディアに公表する前のことだ」と投稿している。
米ヤフースポーツの記事は「(アスレチックスの)ボブ・メルビン監督は、ファイアーズがメディアにサイン盗みについて話す前に、球団はMLBに報告したと話していた。そして、フォーストGMはこのことについて認めた」と指摘。さらに「これらの警告にも関わらず、MLBはファイアーズが告発するまでアストロズに調査も処分もしなかった。そして、ファイアーズは多くの選手から非難された」と伝えている。
記事によると、サイン盗みについてMLBに報告したのはアスレチックスだけではないという。「ウォール・ストリート・ジャーナルによると、10~12球団が『アストロズがサイン盗みでルール違反をしているのでないか』とMLBに話したということだ」と伝えた。
ファイアーズがサイン盗みを告発したのは昨年11月。その前に、アスレチックスなど多くの球団が、アストロズの“疑惑”をMLBに苦情を申し立てていたということになる。ファイアーズの告発がなければ、MLBは「聞かざる」を決め込むつもりだったのだろうか……。
(Full-Count編集部)