守護神から先発へ、楽天松井裕樹が挑む新境地 「2桁(勝利)が最低ライン」

楽天・松井裕樹【写真:荒川祐史】
楽天・松井裕樹【写真:荒川祐史】

松井は体の負担を考慮し、ノーワインドアップからの投球を試している

 今季から先発に転向する楽天松井裕樹投手がスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」の「12球団キャンプキャラバン」に登場。新人時代の2014年以来6年ぶりとなる先発としての目標などを語った。

 プロ2年目から抑えの重責を任されて通算139セーブ。昨季は38セーブで初タイトルを獲得した左腕は今キャンプ、先発としての調整に余念がない。かつて楽天のヘッドコーチを務めたインタビュアーの橋上秀樹氏から「ノーワインドアップでバランスよく投げている」とブルペン投球を評価された左腕は、その狙いを語った。

「同じボールを投げるのでも、止まってるセットポジションから行くよりも動きを出して流れでいった方が体にかかる負担というか、ロスを減らせるかなと思いました。自分の力を大きく使わずに強いボールを投げられる、という仮説のもとそういうイメージでやっています」

 昨季まではリリーフとしてセットポジションから常にフルパワーで投げていた松井。今度は先発として長いイニングを投げるために、ノーワインドアップなど体に負担がかかりにくくバランスのよい投球フォームを模索している。

 目標も明確だ。「まずは優勝」とした上でこう続けた。「2桁のラインですかね。一応先発投手としての指標というか、2桁は最低ラインかなと思うので。そこを目指しながら、(ローテーションの)穴を開けないように、そこを目指して頑張ります」。

 松井の先発は1年目の2014年に17度、それ以降では不調に陥った2018年に調整の一環として2度経験しただけ。まだ自身は一度も経験していない2013年以来の優勝に向け、24歳の左腕がプロ7年目で新境地を切り開く。

【動画】最強守護神を経て先発に転向 体に負担の少ないフォームを模索しながらブルペン投球する楽天松井の実際の動画

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