西武のレジェンドが背負った背番号「3」の系譜 山川にしかない武器と前任者の共通点

強打者そろいの打線をけん引する勝負強さは不可欠

 もう1つの共通部分として「勝負強さ」が挙げられる。背番号3としての得点圏打率では、大下氏が.280、土井氏が.285、清原氏が.278を残し、年単位で見れば3割を超える年もあった。さらに、2000年代に入ると、中島が通算.316、浅村が.328の好成績をマーク。特に2009年の中島は得点圏打率.382という圧倒的な勝負強さを見せていた。

 山川も、2017年に規定打席未到達ながら得点圏打率.353、2018年には同.310とOBにも決して劣ることのない勝負強さを発揮している。2019年はシーズン中盤の不調も響き、同.261とやや成績を落としてしまったが、終盤には本塁打にくくらずに走者を返すチームバッティングに徹する姿も見られた。

 また、昨年オフに秋山翔吾外野手がメジャーへ移籍。チーム屈指のリードオフマンを欠くことは、強打者がそろう西武でも得点機の減少に結びつく可能性がある。今季は山川の得点創出により一層の期待を寄せたいところ。

「15代目背番号3」の山川穂高が先輩たちを凌駕するもの

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