鷹・松田宣が激白 4年断り2年契約を選んだ理由「細く長くでは熱男じゃない」

「若い選手もよく『30本塁打を狙う』とか言いますけど、『打ってみろ』と言いたい」

──昨年まで5年連続全試合出場は価値が高い

「そうですね。連続してある程度の数字を出せたことが重要です。ここからはもう、3割とか、40本塁打とか100打点とかより、レギュラーとして出続ける中で、すべて標準より上でいきたい思いでいます」

──その中で、今年の目標に「3年連続30本塁打と東京五輪での金メダル獲得」を掲げている。本塁打へのこだわりは強い?

「僕が自信を持っているのは、2年連続30本塁打を打てているところ。若い選手もよく『30本塁打を狙う』とか言いますけど、『打ってみろ』と言いたい。これは経験者だから言えると思うんですけど、並大抵のことでは無理ですよ。僕はどれだけ難しいかをわかりながら達成しているんで。そういう意味で、若い選手の壁になりたい。だから『3年連続30本』と口にし、それだけの準備と用意をしています。実際、痛いところはないし、今の感じでは、打てる自信もあります」

──チームは最近6年で5度の日本一。黄金時代だ

「球団の方にも、チームメートにも恵まれました。プロ野球選手にはなれても、優勝経験はないという人の方が多い中で、昨年までに(ソフトバンクの球団買収後)日本シリーズでセ・リーグ全チームに勝った。なかなかないタイミングまでやらせてもらって、すごく幸せです。これは自分が頑張ってきた成果でもあるし、現状に満足することなく“2周目”に行きたいと思います」

(後編に続く)

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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