ア軍監督、計画的な“報復死球”恐れMLBに異例のお願い 「怪我人が出る前に…」
サイン盗みに怒りを持つ選手、チームの“報復死球”に懸念「私の耳にも入っている」
サイン盗みで処分を受けたアストロズの謝罪会見に他球団の選手たちが不満を漏らしている。怒りが収まらず今シーズンに“報復死球”も検討することが伝えられているが、アストロズのダスティ―・ベイカー監督は「ケガ人が出る前にMLBがストップを」と対応を求めているようだ。
ドジャースのベリンジャーが「アルトゥーベはジャッジからMVPを奪ったんだ」と言えば、エンゼルスにトレード移籍の可能性があったストリップリングは報復死球を考えていたと、サイン盗みに不満を持つ選手が続出している。
そんな中、地元紙「ヒューストン・クロニクル」は「MLBはアストロズに対する報復行為の話題を止める必要がある」との見出しで、アストロズのベイカー監督がMLBに報復死球への対応を求めていることを伝えている。
サイン盗みの騒動が収まらない現状にベイカー監督は「計画的と思われる報復行為について私の耳にも入っているが、それに待ったをかけるために、私としてはMLBを頼りにしている」とコメント。怒りを持つ選手、チームから“標的”にされる可能性がある今シーズンに向け指揮官自ら言葉を発した形だ。
選手生命にかかわる大怪我につながる可能性もあり問題視されている“報復死球”について「私の願いは、怪我人が出る前にMLBが(報復行為を)ストップをかけることだ。球界にとっても(報復行為は)良くない。子供が見るものとしても良くない」と訴えている。
納得いかないファン、選手、メディアから風当りの強い1年を過ごすことになるアストロズ。指揮官の願いはMLBに届くのだろうか。
(Full-Count編集部)