マイナーリーガーにとってのボーナス!? メジャーキャンプ招待は「間違いなく素晴らしい」
1日2万円超えの手当てに質の高い施設やコーチ「この機会は何から何まで大事」
メジャーの舞台を夢見て戦うマイナーリーガーにとって、スプリングトレーニングに招待選手として参加することは大きな意味を持つ。レイズのキャンプに招待されたフェニックス・サンダース投手は、地元紙の「タンパベイ・タイムス」でその喜びのワケを語った。
サンダースは昨年、レイズ傘下の2Aモンゴメリー・ビスケッツと3Aダーラム・ブルズでプレー。招待選手となるのはメジャー昇格経験のない24歳にとって貴重な機会で「この機会は何から何まで大事なことなんだ」と語ったという。昨季16勝の右腕チャーリー・モートン投手や2018年サイ・ヤング賞のブレイク・スネル投手らスターからの学びに加え、最新のテクノロジーに触れられること、カイル・スナイダー投手コーチから直接指導を受けられるなど滅多にないからだ。
トレーニング以外の部分でも素晴らしい日々を送ることになりそうだ。マイナーリーガーの経済的困窮は度々伝えられるところで、AP通信が以前出したデータによれば、マイナーリーガーは3Aでも2150ドル(約23万1000円)ほど、1Aの選手に至っては月給1100ドル(約11万8000円)での生活を強いられるという。
しかし今回参加するスプリングトレーニングではマイナーよりも広いクラブハウス、充実したスタッフ数、質の高い設備、マイナーに比べて味も豊富さも好ましい食事が提供されると指摘。金銭面にも恵まれ、メジャーリーガ―達の待遇と同じく、1日195ドル(約2万1000円)の食事、住居手当を受けられるという。
「どんな類であれ、経済的なサポートは間違いなく助かるもの。スプリングトレーニングになると、この辺りの家賃は非常に高いから、少しでも援助を受けられるのであれば間違いなく素晴らしいことだね」とサンダース。来年1月には結婚するといい、「ハネムーンもより良いものになるし、もしかしたら余分に1日延泊できるかもしれない」とこの待遇を喜んだ。
MLB投手史上最高額となる平均年俸3600万ドル(約39億1500万円)でヤンキースに移籍したゲリット・コール投手を代表にメジャーの選手たちの年俸は上がっていくばかりで、マイナーの選手との格差はどんどん大きくなっているように見える。スプリング・トレーニングという一時的な形であれこういった高待遇を受けられるのは、マイナーリーガーにとって大きなメリットとなりそうだ。
(Full-Count編集部)